食品安全情報blog過去記事

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農薬の使用を監視する

Agricultural chemical use under the microscope
27 July 2010
http://www.nzfsa.govt.nz/publications/media-releases/2010/2010-07-26-frsp-results.htm
NZFSAが洗っていない生鮮作物の科学残留物質を調査したところ、食品安全や健康上の問題はなかった。今年の食品残留物質サーベイランス計画の結果は、全体としては喜ばしいものだった。ただチンゲンサイだけは23検体中10検体が防かび剤クロロタロニルか殺虫剤チアメトキサムの基準値超過があった。残留濃度は安全上の問題はない。
生産業者がチンゲンサイをクロロタロニルのMRLが5mg/kgの「アブラナ科の野菜」と間違えていて、残留農薬検査の場合に適用される「葉物野菜」のクロロタロニルのMRL 0.1 mg/kgを超過していた。植物学的にはチンゲンサイアブラナ科の植物である。このような誤解が基準値違反の原因となることが良くある。
他にニュージーランド産キュウリの4検体でメタミドホスとチアクロプリド、輸入オレンジの2検体のイマザリルが違反だった。
またキュウリとチンゲンサイから微量のエンドスルファンが検出されたものがあり、濃度は基準値以内であり安全上の懸念はないがニュージーランドでは昨年1月からエンドスルファンの使用が禁止されているため、これらの事例についてはさらに調査する。
詳細結果は以下から
http://www.nzfsa.govt.nz/science/research-projects/food-residues-surveillance-programme/
データはエクセルで提供されている