食品安全情報blog過去記事

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配給の脳への影響調査

Behind the headlines
Brain toll of rationing studied
Tuesday September 14 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/09September/Pages/famine-nutrition-affects-brain-old-age.aspx
第二次世界大戦中の食糧難が赤ちゃんや胎児の脳に影響した可能性があるとBBCニュースが報道した。BBCのウェブサイトでは、オランダの成人の研究で知能検査の成績が、配給不足時に母親が妊娠中だった人で悪かった。この研究では妊娠初期に飢餓状態だった母親から生まれた男女の「選択的集中能力」(余計なものを無視して集中する能力)が低いことを見いだしている。しかし他のいくつかの検査では栄養状態が良かった母親から生まれた子どもたちと差がなかった。この研究の知見は興味深いものではあるが人数が少ないことと結果が一貫していないことから飢餓による知能低下を証明したものではない。さらにこのときの食糧不足は現代の母親たちが直面するだろう状況より遙かに厳しく、心配する必要はない。