食品安全情報blog過去記事

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青少年栄養摂取不均衡の中、肥満に対する歪曲された考え方 

栄養政策課 2010.09.10
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=2&seq=13102&cmd=v
幼児•子供•青少年食品摂取量の調査深層分析結果発表 -
食品医薬品安全庁は全国の幼児、子供及び青少年など 6,600人余りを対象に食品摂取量及び摂取頻度を調査した結果('07~'09)、栄養摂取不均衡の中でも大きく歪曲された考えを持っていることがわかったと発表した。
今回の調査は既存の 1日調査による統計の限界を克服するために食品摂取量調査としては初めて同一人物を対象に 1週間以上の間隔を置いて2回の調査を実施して食品摂取量が過大•過小評価される点を補正した。
子供•青少年栄養摂取不均衡
○ 必須栄養素であるカルシウム、鉄分、 カリウムなどは勧奨摂取量を下回った (添付 1)
調査対象者平均摂取量 : カルシウム 58.1%、 鉄分 89.9%、カリウム 54.4% 。特にカルシウムは調査対象者の年齢が高いほどカルシウム不足な割合が高くなったが、これは青少年期は骨格が形成される時期で勧奨摂取量が高いためである(添付 2)
調査対象年令別カルシウム不足割合 : 1~6歳 78.7%、7~12歳 90.3%、13~19歳 96.9% ※ 韓国人の年令別 1日カルシウム勧奨摂取量 (韓国栄養摂取基準 保健福祉部, 2005)
男 6−8歳 700mg, 9−11歳 800mg, 12−19歳 1000mg, 20才以上 700mg
女 6−8歳 700mg, 9−11歳 800mg, 12−19歳 900mg, 20−9歳 700mg, 50才以上 800mg
成長期にはカルシウムをたくさん含む牛乳やヨーグルト, チーズなどの乳製品や, 骨ごと食べる魚、濃青野菜などを取るのが望ましい. 特に, 牛乳及び乳製品はカルシウムの含量も高いが体内利用率が高くてカルシウム良い摂取源である。
カリウムは摂取基準が高く設定されているため下方修正される予定 (4.7g→3.5g)

青少年は歪曲された考え持つ
○ 子供及び青少年は本人の体重認識と実際肥満に大きい差があった
7歳~12歳の子供の場合約 20~30%、13~19歳の青少年の 46% 位が自分が太っていると認識していたが(添付 3)、自分が太っていると認識している子供の 63.1%は実際は正常体重だった (添付 4) 。
体形に対する間違った認識が食品摂取量やパターンに影響を及ぼす可能性が高く、体形に対する正しい認識が必要だ.
肥満グループ(満 2才以上)の摂取量は大部分の食品群で高いが果実類摂取量は相対的に一番少ない(添付 5)。

栄養素別主要供給食べ物年令別相違
熱量摂取の主要供給源は米飯と雑穀飯がすべての年齢でそれぞれ 1位と 2位を占めたが、
3位は 1~12歳では牛乳、13~19歳ではラーメンで青少年年齢層からラーメンによる熱量摂取が目立つ(添付 6,7) 。脂肪は 1~6歳では牛乳•お菓子•卵巻き, 7~12歳では牛乳•焼き豚•お菓子, 13~19歳では焼き豚•ラーメン•牛乳などの順序だった (添付 8)。特にラーメンは 1~6歳では 12位に過ぎなかったが, 7~12歳は 4位, 13~19歳は 2位だった。
炭水化物は米飯と雑穀飯がすべての年令層で 1位と 2位を占めたが(添付 9)、3位は牛乳(1~6歳)、パン(7~12歳)、ラーメン(13~19歳) など年齢により差があった。
タンパク質は 1~6歳は牛乳•米飯•雑穀飯、7~12歳は雑穀飯•米飯•牛乳、13~19歳は米飯•雑穀飯•焼き豚の順序だった. (添付 10)
食品医薬品安全庁は我が国の幼児•子供•青少年食品摂取量の調査データの活用度を高めるためにもと資料(raw-data)を関連機関で共有し、 調査結果をもとに子供のバランスのとれた食生活に役に立つ政策を持続的に推進する計画である。