食品安全情報blog過去記事

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その他論文

  • 悪い種、間違った科学、そして黒猫?

Bad seeds, bad science, and fairly black cats?
Steve Jones
The Lancet, Volume 376, Issue 9750, Pages 1384 - 1385, 23 October 2010
ADHDの遺伝的要因に関する研究を報道したメディアの記事「ある種の子どもたちは、親の責任ではなく、単純に悪い種bad seedなのだ」をとりあげて、「遺伝子の(genetic)」という言葉が如何に一般の人々に誤解されているかを記したエッセイ。もと論文はADHDの子どもたち400人とそうでない子どもたち1000人を比べた場合DNAの挿入や欠失頻度が2倍で有意差があったというものであるが、ほとんどのADHDの子どもには異常は検出できないし、そのような変異をもつ子どもでも100人中数人しか症状はないことを強調しなければならない。
(ネコは模様と遺伝子の関係が単純ではないことを示す例)

  • 委員会は包装済み食品の栄養格付けについては少ない方がよいと言う

CMAJニュース
Panel says less-is-more when it comes to nutrition ratings on packaged foods
October 25, 2010
http://www.cmaj.ca/earlyreleases/25oct10-panel-says-less-is-more-when-it-comes-to-nutrition-ratings-on-packaged-foods.dtl
包装済み食品の前面に表示される栄養格付けシンボルはあまりにも混乱しているので、消費者の役に立つにはできるだけ少なくするのがよいと米国の医学委員会は結論した。
米国人が常に過剰摂取していて病気との関連が強いものに絞ることをIOMは薦めている。
(IOM報告書について)