食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 遺伝子組換えサケと完全影響分析

Genetically Modified Salmon and Full Impact Assessment
Martin D. Smith et al.
Science 19 November 2010: Vol. 330 no. 6007 pp. 1052-1053
GMサケの認可に関して、現在のFDAの枠組みでは非GMサケがGMサケに置き換わった場合のリスクを評価しているが、GMサケの導入によりサケの値段が下がって消費が拡大し国民の魚の消費量が増えることによる健康へのメリットや、養殖が大規模になった場合の環境影響などより幅広い社会的視点も含めた影響評価が必要。

Science Express
Glucose and Weight Control in Mice with a Designed Ghrelin O-Acyltransferase Inhibitor
Brad P. Barnett et al.
http://www.sciencemag.org/content/early/2010/11/17/science.1196154.abstract?sa_campaign=Email/pap/18-November-2010/10.1126/science.1196154
脊椎動物の体重増加を促進する消化管ペプチドホルモンであるグレリンは、活性のためには翻訳後修飾でSer3の部位でのオクタノイル化が必要である。この反応を触媒する酵素グレリンO-アシルトランスフェラーゼ(GOAT)である。GOATのアンタゴニストであるペプチドベースの二基質類似体GO-CoA-Tatをデザインして合成しその作用を調べた。
(ペプチドだから注射)