- 病気になると飲酒は減る
Alcohol consumption decreases with the development of disease
23-Nov-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-11/bumc-acd112310.php
2004および2007オーストラリア全国薬物戦略家庭調査（NDSH）の24109および23356人のデータを解析し、糖尿病や高血圧、鬱と診断されると飲酒を減らしたり止めたりすることを報告した。これが飲酒と健康影響のJ字曲線の背景にあることについて、疫学データの解釈には注意が必要である。
Liang W, Chikritzhs T. Reduction in alcohol consumption and health status. Addiction 2010
（少量飲酒が健康に良いと解釈するのは間違っている可能性があるという話。常に指摘されてはいた。）
- 暴飲は心疾患リスクを高くする可能性
Binge drinking may lead to higher risk of heart disease
23-Nov-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-11/bmj-bdm112310.php
BMJに発表された論文によれば、ベルファスト（英）の心疾患率の高さの背景には暴飲文化があるかもしれない。フランスとベルファストの中年男性の飲酒パターンを比較したところ、1週間に摂取するアルコールの量は同等なのにフランスでは週全体に渡って定期的に飲むのに対してベルファストでは1-2日で全量を飲んでいる。ベルファストの週末の飲酒量はフランスの2-3倍であった。50-59才の9758人の男性を10年以上フォローした研究の結果、暴飲男性は定期飲酒男性の約2倍の心臓発作や死亡リスクがあった。
暴飲の定義は1日に50g以上のアルコール摂取。
- 成人の1型及び2型糖尿病の効果的管理には栄養士が重要な役割を果たす
Dietitians play essential role in effective management of Type 1 and Type 2 diabetes in adults
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-11/e-dpe112310.php
Journal of the American Dietetic Associationの12月号に発表されたレビュー。
登録栄養士registered dietitians（RD）が提供する栄養療法に関する論文の系統的レビュー。さらに糖尿病管理のためのガイドラインとして29項目を提示している。
重要な項目としては
・2型糖尿病患者の日々の炭水化物摂取量を一定に保つ
・1型糖尿病患者の炭水化物摂取量に応じたインスリンの用量設定
・炭水化物の種類よりは総炭水化物摂取量に焦点を
・心臓を保護するための栄養介入
・体重管理
・定期的運動
・目標が達成できているかどうかを決定するための自己グルコースモニタリングデータの使用
他ポッドキャストによる著者インタビューも提供
（糖尿病に関しては砂糖もご飯も一緒なんだよね。だから砂糖だけ悪者扱いする自称食の専門家には注意。）
- 低−中所得国では肥満は主にお金持ちの女性の問題
Overweight primarily a problem among wealthier women in low- to middle-income countries
22-Nov-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-11/hsop-opa112210.php
Weight of nations: a socioeconomic analysis of women in low- to middle-income countries.
S.V. Subramanian, et al.,
American Journal of Clinical Nutrition, online November 10, 2010
- ISUの研究者と共同研究者が6つのトウモロコシ品種の配列を決定しいくつかの遺伝子欠損を発見した
11-23-10
ISU researcher, collaborators, re-sequence six corn varieties, find some genes missing
http://www.news.iastate.edu/news/2010/nov/schnable
アイオワ州立大学と中国農業大学、北京ゲノミクス研究所の共同研究で6つのエリート同系交配トウモロコシ系統の配列を調べ、一部の系統には存在するが別の系統には存在しない遺伝子（Presence/ Absence Variation (PAV)）を100以上見つけた。
Nature Geneticsに発表。
