食品安全情報blog過去記事

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クローン肉は安全−もし仮に申請されれば

Cloned meat is safe – hypothetically speaking
Thursday 25 November 2010
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2010/nov/acnfcloned
ACNFPはクローンウシやその子孫由来の肉やミルクが新規食品として申請された場合について検討した。ACNFPは以下の点を指摘した。
・通常動物と比較してクローンウシやその子孫由来の肉やミルクに組成の違いはない。
・肉やミルクの組成に関する現状の根拠は限られており、家畜を異なる環境で育てることが肉やミルクにどう影響するのかについてはさらなる根拠が必要。
・通常のウシと比べてクローンの2世代以降の子孫に違いがある可能性はない。
・消費者はクローンとその子孫由来製品に効果的表示を望むかもしれない。
ACNFPの議論についてFSAの主任科学者Andrew Wadgeは「申請されたと仮定した場合の検討を行って、ACNFPはクローンウシやその子孫由来の肉やミルクと通常の肉やミルクに意味のある差はなく、食品安全上のリスクとはならないことを確認した」と述べた。
(ペーパーはhttp://d.hatena.ne.jp/uneyama/20101122#p8で紹介済み)