食品安全情報blog過去記事

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痩せるための食事:リスクの高い行為

Weight-loss diets: risky practices
25 November 2010
http://www.afssa.fr/PMEC00Q7I0.htm
ANSESはダイエットに関するリスクを評価した専門家報告書を発表した。痩せ願望と医師の指導無しでの各種ダイエット法が流行しているためこれらのリスクを評価する必要があった。この報告書は関係者に意見募集のため提出され、2011年初めに意見として発表される予定である。
18才以上のフランス人の32%が過体重、15%は肥満で、これらの人々は医師や専門家の指導による治療や処方が必要である。しかしながら過体重でも医学的必要もない人達が美容目的で食事療法で痩せようとしている。そこで保健省がANSESにダイエットによるリスクを評価するよう要請した。
専門家の評価では、店頭やインターネットで広く販売されている専門家による指導のない痩身用食事療法にはいろいろな程度のリスクがある。骨、腎臓、心臓を含む身体への悪影響や摂食障害などの心理的疾患が起こりうる。また特定のダイエット法により身体のエネルギー代謝に影響を与えしばしば再び体重が増加したりする。どのようなダイエット法であれ、食餌制限により逆に(その後)体重が増えたりする。厳しい食餌制限であればあるほどリバウンドが大きくなる。
この報告書の主な結論は、食餌制限により痩せようとすることは実際に過体重であるという医学的理由がある場合にのみ正当化され、その場合は個人の必要に応じた助言ができる専門家の監視下で行うべきである。ANSESは健康のためにはバランスのとれた食生活に取って代わるものはなく、必要以上のカロリーをとらないことが大切であることを強調する。さらに、体重が増えるリスクを減らすためには食習慣の変化は定期的運動を伴うべきである。
報告書本文はフランス語、英語版はまもなく、とある