食品安全情報blog過去記事

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腸管と免疫機能に関連する健康強調表示の科学的根拠に関する関係者会合

Meeting with stakeholders on scientific requirements for health claims related to gut and immune function - Webcast available
2 December 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/events/event/nda101202.htm?WT.mc_id=EFSAHL01&emt=1
ウェブキャストと資料アップ。
健康強調表示で主張されている健康影響は十分定義されていなければならないし、その影響は測定可能でなければならない。
例えば、プロバイオティクスやプレバイオティクスは定義されていない健康強調表示である。なぜならプロバイオティクスは「適量食べると健康によい生きた微生物」と定義されているので(「プロバイオティクスだから健康によい」はトートロジー)。定義されている健康強調表示としては「腸内にいる病原性微生物やその毒素を減らすのに役立つ」「消化管感染のリスク要因を減らす」など。
「腸内の乳酸菌を増やす」は生理的に有用な影響ではない。病原性微生物の数が減るなら生理的にメリットがあると判断できる。
免疫系については、ある種のパラメーターが増加したからといって必ずしも良い影響とは言えない、など。
この件について、業界はとても不満らしい
EFSA gut/immune function meeting leaves industry wanting more
06-Dec-2010
http://www.nutraingredients.com/Regulation/EFSA-gut-immune-function-meeting-leaves-industry-wanting-more/?c=eEE%252F12nVZEW4e39uokSwUQ%253D%253D&utm_source=newsletter_daily&utm_medium=email&utm_campaign=Newsletter%252BDaily