食品安全情報blog過去記事

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世界のがん負荷2008

Estimates of worldwide burden of cancer in 2008: GLOBOCAN 2008
International Journal of Cancer
Volume 127, Issue 12, pages 2893–2917, 15 December 2010
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ijc.25516/abstract
2008年の182か国の27のがんの頻度と死亡率を推定したGLOBOCANシリーズがIARCから発表されている。この論文では世界の20地域のよく見られるがんのパターンをまとめた。全体として2008年の新たながんの発症は1270万件、がんによる死亡は760万人と推定される。そのうち新たながんの56%、死亡の63%が途上国である。世界で最も多いがんは肺がん(161万人、全体の12.7%)、乳がん(138万人、10.9%)、大腸がん(123万人、9.7%)で、死亡原因は肺がん(138万人、18.2%)、胃がん(738000人、9.7%)、肝臓がん(696000人、9.2%)である。がんは世界中のどこでも珍しくなく豊かな国でのみ見られるものではない。がんのパターンは地域により大きく異なる。

がん発症率の50年
Fifty years of cancer incidence: CI5 I–IX
International Journal of Cancer
Volume 127, Issue 12, pages 2918-2927, 15 December 2010
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ijc.25517/abstract

GLOBOCAN 2008は
http://globocan.iarc.fr/
乳がんが一番頻度と死亡の差が大きい→治る
東アジアでは乳がんや大腸がん、前立腺がんは欧米に比べては少ないけれど胃がんや肝臓がんが多い
(だから欧米のデータをそのまま持ってきてもダメなんだけど)