食品安全情報blog過去記事

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緑茶とアルツハイマー

Behind the headlines
Green tea and Alzheimer's
Thursday January 6 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/01January/Pages/green-tea-and-alzheimers.aspx
「1日1杯の緑茶がアルツハイマーやその他の認知症を予防するようだ」とDaily Telegraphが報道した。さらにがんも予防する可能性があるとも言う。この研究は飲んだときと似たような影響を示すよう実験室で加工された濃縮緑茶抽出物の影響を調べたものである。研究者らはポリフェノールと呼ばれる30以上の主要化合物が「消化」後も活性を保つことを発見した。その抽出物が、ラット神経細胞へのアルツハイマー病と関連するタンパク質やある種の化合物の有害影響から保護するかどうかを調べた。全体としてこの研究は緑茶に関する膨大な研究にさらに付け加えたものではあるが、緑茶ががんやアルツハイマーと闘うという決定的根拠にはならない。51の研究の系統的レビューでは緑茶はがん予防には効果がないことがわかっている。ある種のがんのリスクを減らすには食生活と運動と健康的なライフスタイルが重要である。
(緑茶とがんについてはコクランレビューを引用)