食品安全情報blog過去記事

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ダイオキシン汚染 ドイツ(第2報):農場と食品の懸念

Dioxin feed contamination - Germany (02): farms & food concern
08-JAN-2011
http://www.promedmail.org/pls/otn/f?p=2400:1001:4350532337748750::NO::F2400_P1001_BACK_PAGE,F2400_P1001_PUB_MAIL_ID:1010,86564
[1]NY Times 7 JAN 2011
一部の鶏や豚飼料にダイオキシン汚染が見つかってから、ドイツ政府は4700以上の小規模農を出荷停止にした。韓国とスロバキアは1月7日にドイツからの一部の動物由来製品の輸入を禁止した。英国とオランダはマヨネーズなどの輸入食品の安全性を調査している。
2011年1月3日に事態が公になって以来、最大3000トンの家禽飼料添加物に微量のダイオキシンが検出されている。パニック抑制のために地元当局は検出されたダイオキシン濃度は低く健康リスクはないと言い、速やかに対応している。合計136000の汚染卵がオランダに輸出された。
ことの発端はドイツ北部Schleswig-Holstein州のHarles and Jentzsch社が工業用油脂の混入した脂肪酸を動物飼料製造業者に販売したこととされる。
[2]Speigel on line 7 Jan 2011
ドイツの会社は数週間にわたってダイオキシン汚染を知っていたという主張
ドイツのある州の公務員がダイオキシン汚染は3月までさかのぼると言っている。3月に採取した検体のダイオキシン濃度が許容値の2倍だったことを民間の検査会社が発見しているとHannoversche Allgemeine Zeitung紙が報道している。農業大臣が汚染を初めて知ったのは2010年12月27日であると報道されている。飼料会社は独自検査をしているがその結果を州当局には知らせていなかった。
Harles and Jentzsch社の製品のダイオキシン濃度は最大10.05 ngで許容量(0.75 ng)の10倍である。
[3]BBC
新しい検査結果ではHarles and Jentzsch工場でのダイオキシン濃度は許容値の77倍。(58 ng)
この工場は飼料用と工業用の脂肪を作っている。
[4]The Guardian
FSAの発表内容

コメントとして、規制値超過とはいえごくごく微量、と加えられている。セベソのダイオキシン事故では50microgほどの暴露があったが、がんの増加は確認されていない。