食品安全情報blog過去記事

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世界中の赤ちゃんにとって6ヶ月間母乳のみで育てることがベスト

Exclusive breastfeeding for six months best for babies everywhere
15 January 2011
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2011/breastfeeding_20110115/en/index.html
WHOは子どもの最大の成長や発育のために、世界中の母親に6ヶ月間母乳のみで育てることを薦める。その後、栄養補助となる食品を与え、母乳は最大2才または2歳過ぎまで続けるべきである。
この件についての最新の系統的レビューはコクランライブラリーの2009年4巻に発表されている。このレビューでは6ヶ月までは母乳のみで他の液体や固体は一切与えないことのほうが3-4ヶ月は母乳のみでその後母乳と食品を混合して与えた場合よりいくつかのメリットがあることが示唆されている。メリットの中には赤ちゃんの消化管感染リスクの低さ、母親の産後の体重減少が早いこと、生理周期の再開の遅さが含まれる。他の感染症やアレルギーのリスクは減らない。6ヶ月までは母乳のみによる成長への有害影響は見られない。ただし一部の先進国で鉄欠乏が観察されている。
WHOは新しい研究知見をフォローし再検討している。
BMJに反応したようだけど、声明出すほどのことでもないのにな。どうも母子保健関係はエキセントリックな意見が目立つ。敢えて言うけど、子育てに「ベスト」なんて求めない方がいいよ。あるか無きかの差を追求して追いつめられているのが日本の現代の母親の現状だろう。「ほどほど」でも十分高水準だから。)