食品安全情報blog過去記事

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離乳はアレルギー発症にどう影響するか?

How does weaning affect allergy development?
Sue Hattersley  14 January 2011
http://blogs.food.gov.uk/science/entry/what_s_behind_the_development
FSAの食物アレルギーの長として、Sue HattersleyはBMJの論文について注目する。この研究では現在の助言より早く固形物を導入することが赤ちゃんにとって良いかもしれないことを示唆している。その理由のひとつに、離乳を遅くすることが食物アレルギーのリスクを増加させるかもしれないことを示唆している。
我々は新しいアレルギー研究については歓迎するし、保護者らには情報を与えられた上での選択をする権利があるというのは正しい。しかし根拠が不明確なまま現状の助言を改訂することを示唆するのは時期尚早で保護者を混乱させるだけになる可能性がある。
現時点では小さい子どもたちが食品を避けることで感作されずにすむのかあるいは早期導入で耐性が獲得できるのかは科学的に不確実である。小さい子どもの免疫系の発達には臨界期があると考えられているが、食物アレルギーを発症するかどうかに影響する経路や時期はよくわからない。
FSAは母乳を与えつつ食物アレルギーの原因となる食品の早期導入がアレルギー削減につながるかどうかについての研究やピーナッツをたくさん食べたり避けたりすることがアレルギーに影響するかどうかの研究などに出資している。これらの研究の成果は我々のウェブサイトで発表されるだろう。
しかしそれまでは、助言は明確である。政府の助言は約6ヶ月までは母乳のみで育てること、6ヶ月になる前にナッツや卵などのアレルゲンとなりやすい食品は与えないこと、である。
(6ヶ月の前にaroundが入っているところがWHOと違う)