食品安全情報blog過去記事

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  • インド:GEナスの毒性徴候

India: Signs of food toxicity in GE eggplant
Monday, 17 January 2011
http://www.scoop.co.nz/stories/WO1101/S00290/india-signs-of-food-toxicity-in-ge-eggplant.htm
Testbiotech(グリーンピースの関係者が作ったNGO、要するに反GM団体)のプレスリリース
毒性があったと主張する根拠はこれ
BT BRINJAL Event EE1
The Scope and Adequacy of the GEAC Toxicological Risk Assessment
Review of Oral Toxicity Studies in Rats
Dr Lou M Gallagher, PhD
http://www.testbiotech.de/sites/default/files/Report%20Gallagher_2011.pdf
セラリーニの共同研究者
手法としては先に世界中の当局から否定されたSeraliniのやり方と同じ
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20091228#p3
もとデータの数値の組み合わせの中からマイクロソフトオフィスのエクセル2007を使ってのt-検定で有意差がついたものをピックアップしてそれが有害影響の証拠だと主張する。実験ごとに有意差がつく項目が変わるのは普通のことなのだけれど。

もとデータは多分これ
インドの遺伝子組換え承認委員会(GEAC)のサイト
Genetic Engineering Approval Committee (GEAC)
http://www.envfor.nic.in/divisions/csurv/geac/bt_brinjal.html
Comparative Food Safety StudiesのVolume-1
http://www.envfor.nic.in/divisions/csurv/geac/images/cry1AC/TOXICOLOGY%20AND%20ALLERGENICITY%20STUDIESvol1.pdf

The Washington Postの書評
Inside the vaccine-autism scare
By Sandra G. Boodman
Sunday, January 16, 2011
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2011/01/14/AR2011011407024.html
ジャーナリストSeth Mnookin 著The Panic Virus: A True Story of Medicine, Science, and Fear(2011年1月11日発売)の書評
評者はこの本を読みながら、ADHDの「ナチュラル」な治療法を求めて数千ドルを使ったという若い金持ちの母親のことを思い出した、という書き出し。彼女はたくさんの疑似科学的ウェブサイトを引用して「インターネットで研究した」と言っていた。
ワクチン反対運動とそれを拡散させたメディア、自閉症の子どもをもつ親の孤独や苦悩を書いている。相当な資源を浪費したワクチン戦争の犠牲者はこれらの家族であろう。
(ワクチンを拒否する典型的な人は、プリウスに乗ってWhole Foodsで買い物をする若い専門職の人で自分は知識があって賢い判断をしていると思っている。とてもよくわかる。)

  • 日光不足によるくる病の復活

BBC
Rickets comeback due to 'lack of sunshine exposure'
Monday, 17 January 2011
http://news.bbc.co.uk/local/hampshire/hi/people_and_places/newsid_9363000/9363679.stm
かつてくる病は貧困に関連する問題だった。しかし今はライフスタイルの問題として復活している。
英国でも最も日光の多いワイト島に住む12才のTyler AttrillはビタミンD欠乏症で治療を受けている。小児科医は驚いている。子どもたちが学校に車で通って室内で過ごす時間が多くなっていることも関係する。健康的なビタミンD濃度を保つには週に5日、1日20-30分日光に当たる必要がある。彼女の母Lisaは子どもを皮膚がんから守るための助言に従って指数50以上の日焼け止めを塗っていた。Lisaは「自分は正しいことをしていると思っていたのに」と言っている。