食品安全情報blog過去記事

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EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

The right food supplements during pregnancy?
18-Jan-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-01/tum-trf011811.php
研究の結果リスキーな知識のギャップが示された
妊娠中の女性は通常よりビタミンやミネラルや栄養素を多く必要とするが、ほとんどの場合これらはバランスのとれた食生活で摂れる。しかし母親になる予定の人には一部の栄養素を補給すべきである。ミュンヘン工科大学の研究によれば、妊娠女性はしばしば必要なサプリメントを摂るのが遅すぎるか全く摂らない一方で妊娠中への影響が不明な成分を過剰に摂取している。
子どもを産んだばかりの522人の女性にインタビューした結果。妊娠中に少なくとも1種のサプリメントを摂ったことがある女性は97%で、約2/3は妊娠前からサプリメントを摂り始めている。摂取量は大きくばらついていて、葉酸は0.2-5mg/日、鉄は4-600mg/日で、人種や教育レベルはあまり関係なかった。サプリメントの摂取に関する最も重要な情報源に産婦人科医と答えたのは40%以上だった。葉酸については85%以上が妊娠初期にサプリメントを摂っていたが妊娠する4週間前からという助言に従っていたのは1/3強だった。またしばしば用量が多すぎる。また鉄欠乏性貧血ではないのに高用量の鉄を摂っている女性が1/3ほど、メリットがわからないマグネシウムサプリメントを3/4、オメガ3脂肪酸を40%が使用していた。

Critique 029: What should we advise about alcohol consumption? A debate amongst scientists
18-Jan-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-01/bumc-c0w011811.php
Intern Emerg MedにMaurizio Ponz de Leonによる表題タイトルの文書が掲載された。de Leon博士によれば、適量飲酒が健康に良いというメッセージは、一般に広められた場合、有害で危険であるようだ。理由として多くの人は適量と有害量を識別できない、交通事故防止のためには飲まないことを薦めるべき、酒を健康によい薬のように見なすことには問題がある、などがあげられる。これに対してアルコール研究国際フォーラムのメンバーからの反論が掲載されている。

  • 野菜や果物を多く食べることと虚血性心疾患による死亡率の低さが関連する

Eating more fruit and vegetables is linked to a lower risk of dying from ischemic heart disease
18-Jan-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-01/esoc-emf011711.php
European Heart Journalにオンライン発表されたEPIC研究のデータ解析結果。ヨーロッパ8か国30万人以上の参加者の中で虚血性心疾患(IHD)では1636の死亡があった。
最低の摂取量である1日2単位から1単位増える毎に4%のリスク削減になり、1日に8単位以上の野菜や果物を食べる人々のIHDによる死亡リスクは1日に3単位未満のヒトより22%低かった。1単位は80g。著者らはライフスタイル要因の交絡が関与する可能性は注記している。1日640g以上食べている人は18%しかいない。