食品安全情報blog過去記事

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FTCはネスレの子会社がBOOST Kid Essentialsについて詐欺的健康強調表示をしたことについて最終和解命令を承認

FTC Approves Final Order Settling Charges That Nestlé Subsidiary Made Deceptive Health Claims for BOOST Kid Essentials
01/18/2011
http://www.ftc.gov/opa/2011/01/nestle.shtm
パブリックコメントを経て、FTCは、世界最大の食品企業ネスレの子会社が子ども用飲料BOOST Kid Essentialsが健康に良いという詐欺的宣伝をしたことについての和解命令を最終化した。この事例はFTCがプロバイオティクスについて疑問を提示した最初のものであるが、Nestlé HCNは詐欺的宣伝を取り下げることに合意した。
Nestlé HCNは以下のことに合意した
FDAに認められない限り、BOOST Kid Essentialsが風邪やインフルエンザやその他の上部気道感染症リスクを下げるという宣伝をやめる
−宣伝が事実で少なくとも2つの質の高いヒト臨床試験により証明されない限り、BOOSTが子どもが病気で学校を休むことを減らしたり13才までの子どもの急性下痢の時期を短くするという宣伝をやめる。
−宣伝が事実で信頼できる科学的根拠がない限り、小売店でプロバイオティクスや栄養飲料の健康上のメリットや効果についての宣伝をしない。
FTCの最終命令では「基本的に同様の製品」の定義を拡大した。これはダノンについての同様の同意審決(http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20101216#p4)と調和したものである。