食品安全情報blog過去記事

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食品添加物としてのエリスロシン(E 127)の再評価についての科学的意見

Scientific Opinion on the re-evaluation of Erythrosine (E 127) as a food additive
EFSA Journal 2011;9(1):1854 [46 pp.].
27 January 2011
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/1854.htm
エリスロシンはJECFAが1990年に、SCFが1989年に評価しいずれもADI 0-0.1 mg/kg体重/日を設定しているキサンテン色素である。カクテル及びキャンディのサクランボ、缶詰サクランボにのみ使用が認められている。ラットの甲状腺に対する発がん作用は甲状腺への影響による二次的なもので遺伝毒性とは関連せず、人への妥当性も限られるというこれまでの評価に変わりはない。現在のデータベースからADIを改訂する理由はない。現在の暴露量推定も成人で平均0.0031 mg/kg体重/日で95パーセンタイルで0.01 mg/kg体重/日とADI以下である。現在の暴露量での安全上の懸念はない。