食品安全情報blog過去記事

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EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 低線量放射線によるがんリスク増加

Risk of cancer increases with exposure to low-dose radiation
7-Feb-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-02/cmaj-roc020111.php
CAMAに発表された新しい論文によれば心臓発作後の心臓画像診断やその他の手法による低線量放射線はがんリスク増加に関連する。
Cancer risk related to low-dose ionizing radiation from cardiac imaging in patients after acute myocardial infarction
Mark J. Eisenberg et al.
CMAJ 2011. DOI:10.1503/cmaj.100463
http://www.cmaj.ca/embargo/cmaj100463.pdf

  • 小さい頃の加工食品食がその後のIQを下げるかもしれない

Processed food diet in early childhood may lower subsequent IQ
7-Feb-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-02/bmj-pfd020411.php
Journal of Epidemiology and Community Healthにオンライン発表された論文。
1991年と1992年に生まれた約14000人の子どもを追跡したAvon親子縦断研究(ALSPAC)の知見。子どもが3、4、7、8.5才の時の食事内容を保護者にアンケート調査し、3つのパターン:加工食(脂肪や砂糖が多い)・伝統食(肉や野菜を多く食べる)・健康に気を遣った(サラダや野菜果物や米やパスタを多く食べる)が同定された。8.5才の時のWISCでのIQスコアを測定した。データが得られたのは4000人弱だった。
3才の時の食事の加工食スコアが高いと8.5才の時のIQが低下し、8.5才の時の健康に気を遣った食事スコアが高いと8.5才の時のIQが高く4から7才の食事には関連がなかった。
(食事の内容より親の影響のような。)

  • 屋内での石炭の使用は子どもの初期発育不全の可能性と関連する

Indoor coal use associated with possible impairment of early childhood growth
7-Feb-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-02/jaaj-icu020411.php
暖房や調理の目的で屋内で石炭を使う家庭で育てられた子どもたちは36ヶ月の時点でその他の燃料を使っていた家庭の子どもたちより半インチ背が低い。Archives of Pediatrics & Adolescent Medicineにオンライン発表された、チェコの子どもたち1133人を追跡した論文。エディトリアルもあり。
(家では豆炭・練炭使ってたし学校の暖房は亜炭ストーブだったけど・・まあ今の時代の方が遙かに環境はいいよね、有り難いことに。)

  • ライフスタイルは遺伝子以上に寿命に影響する

Lifestyle affects life expectancy more than genetics
7-Feb-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-02/uog-lal020711.php
Journal of Internal Medicineに発表されたGothenburg大学の論文によれば、あなたの両親がどれだけ長生きしたかはあなたがどれだけ長生きするかに影響しない。そうではなく、あなたがどれだけ老いるかはあなたがどのように生きるかにかかっている。1913 Men研究によれば遺伝要因よりライフスタイル要因のほうが大きい影響がある。50才の時にタバコを吸わず社会経済的状態が良くコレステロール濃度が低く54才で良い労働能力がある人は90才の誕生日を迎える可能性が高い。
1913年に生まれた男性を調査した1913 Men研究は1963年に開始された。Gothenburgの50才の男性855人で始まって50、54、60、67、75、80才時点で調査した。90才で111人(13%)がまだ生きている。