食品安全情報blog過去記事

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EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

カロリー表示はティーンエージャーや保護者の食品購入に何の影響もない
Calorie labeling has no effect on teenagers' or parents' food purchases
15-Feb-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-02/nlmc-clh021111.php
International Journal of Obesityに2011年2月15日オンライン発表された論文。
ニューヨーク市は2008年に米国で初めてファストフードレストランのカロリー表示を義務化した。この研究では表示義務化の前後で427人の保護者や若者からレシートを集めて調査を行った。ニューヨーク市低所得者層を対象にし、表示が義務化されていないニュージャージーのNewark市と比較した。表示が始まる前は十代の誰もカロリー情報を気にしなかったが、表示によりニューヨークでは57%、Newarkでは18%がカロリーを気にすると回答した。合計で9%がカロリー情報が選択に影響したと回答した。しかしながら実際に購入した食品のカロリーには表示の前後で差はなかった。10代の購入した食品のカロリーは約725カロリー、子どものために親が購入した食品は約600カロリーだった。
B Elbel et al.
Child and adolescent fast-food choice and the influence of calorie labeling: a natural experiment
International Journal of Obesity advance online publication 15 February 2011; doi: 10.1038/ijo.2011.4
http://www.nature.com/ijo/journal/vaop/ncurrent/abs/ijo20114a.html