食品安全情報blog過去記事

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豆乳ベースの乳児用ミルクのGM成分

Survey of GM ingredients in soy-based infant formula
18 February 2011
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/monitoringandsurveillance/foodsurveillance/surveyofgminsoybased5068.cfm
2010年9月に、いくつかのメディアが、グリーンピースGMを含むと表示されていない豆乳ベースの乳児用ミルクからGM成分を検出したという報告について報道した。
FSANZは消費者が乳児や乳児用ミルクについては特に気にしていることから豆乳ベースの乳児用ミルクの小規模調査を行った。主要ブランドの異なるバッチの6検体をスーパーマーケットから購入し、GM植物によく使われているDNAについて2つの認証検査機関が同様の検査方法で分析した。1つの検査室では6検体のいずれからもGM DNAは検出されなかったが、もう1つの検査室では極めて微量(0.1-0.2%)検出した。この検出量は正確に検出できる限界値(0.05%)に極めて近い。機関間での違いはこのような高感度試験での検出限界に近い食品中GMの検出の困難さを表す。
機関による違いはあるものの、検出されたものは全てオーストラリアのGM表示義務の非意図的混入の閾値1%より少ない。
結果の詳細
Survey of GM ingredients in soy-based infant formula
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/Final%20FSANZ%20GM%20survey%20report%20_2_.pdf

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20100927#p13
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20100928#p19
の件
大豆を使っているのなら極めて微量の非意図的混入は当然ある。問題になったのはGMフリーを謳っていたからだろう。グリーンピースのような無理難題を主張する団体の機嫌取りをするのはハイリスクだと思う。できないことはできないといえばいいのに。)