食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

Animal Research: Anatomy of a Conflict
http://www.nature.com/news/specials/animalresearch/index.html
生物医学研究における過激な動物愛護活動の影響についての特集
Natureの調査では何らかの形でアニマルライツの活動で影響を受けたあるいは影響を受けた人を知っているのは4人に1人。
昼は研究者で夜は活動家の顔をもつJoseph Harrisの話など。

Sense about science
Can magnets reduce the symptoms of menopause?
February 23 2011
http://www.senseaboutscience.org.uk/index.php/site/other/582
2011年2月20日にSunday Timesが「下着の下に入れた磁石が閉経期症状を和らげる」という記事を載せた。この記事では英国ドーセット州の35人の婦警にLadyCareという磁石を使わせたところ70%が1ヶ月後に症状が軽くなったと報告したという研究を紹介している。この研究は論文として発表されてない。この調査をした科学者が更年期障害は自律神経のバランス不全によるものなので磁石で治せると言っている。
St George’s University of London のSaffron Whitehead内分泌生理学教授は、以下のように述べている:閉経期症状で最も多いのはホットフラッシュである。これは局所で作られる血管拡張物質に影響するエストロゲンが無くなるためと考えられている。閉経期症状を定量評価するのに最も良い方法の1つはホットフラッシュの頻度と重症度を調べることである。自律神経で調節されている消化器系症状や呼吸速度などは閉経期症状ではない。
Peninsula Medical SchoolのEdzard Ernst補完代替医療教授は:この調査には適切な対照群がないため磁石の効果については何も言えない。私の知る限り磁石が更年期障害を含む何らかの症状に効くという根拠はない。
(ただの小型磁石、21ポンド)

  • オーガニック食品は通常のものより美味しくないと監視団体が言う

Telegraph
Organic food less tasty than normal, watchdog says
23 Feb 2011
http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/8340585/Organic-food-less-tasty-than-normal-watchdog-says.html
著名な消費者団体Which?が有機栽培作物に消費者が高いお金を払う理由についてさらなる疑問を投げかけた。多くのミドルクラス消費者がオーガニック果物や野菜は美味しいことを期待している。Which?の調査では、規模は小さいものの通常栽培のトマトの方が甘く風味が良くジューシーだった。菜園の野菜を194人の食品分析専門家で盲検した結果。ブロッコリーとジャガイモには味やテクスチャーに差はなかった。しかしながら分析の結果ではオーガニックより慣行栽培ブロッコリーの方が抗酸化物質含量が多かった。ジャガイモは慣行栽培の方がビタミンCが多かった。
この結果は不景気で売り上げが落ち込んでいるうえにFSAによる大規模研究で栄養価には差がないことが発見されて評判を落としている有機団体にとって痛い。
不景気により消費者は有機食品への出費を他の倫理カテゴリーのもの(地元産やフェアトレードなど)より大きくカットしている。英国最大の有機認証団体Soil Associationによれば2009年の間に有機野菜や果物の宅配は9.8%減、スーパーでのオーガニックグッズの販売は12.2%減でファームショップや健康食品販売店は17.7%減である。この傾向は皇太子ブランドでも同じでDuchy Originalsの売上高は406万ポンドから220万ポンドに半減している。

Which?
Organic vs non-organic
23 February 2011
http://www.which.co.uk/news/2011/02/organic-vs-non-organic-245267/
(他の新聞の見出しには有機にはいいところはほとんどない、といったものも)