食品安全情報blog過去記事

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EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 新しい研究でアジア人の死亡リスクに体重が影響することを確認

New study confirms body weight influences risk of death among Asians
23-Feb-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-02/vumc-nsc022311.php
100万人以上のアジア人の研究から、BMIが高すぎたり低すぎたりする人より正常体重の人の方が全ての死因による死亡リスクが低いことがわかった。New England Journal of Medicineの今週号に発表された。中国人、日本人、韓国人を含む東アジアコホートでは、最も死亡リスクが低いのはBMI 22.6-27.5で、正常体重からやや過体重の範囲である。BMI35以上だと50%死亡リスクが高い。さらに危険なのは重度低体重でBMI 15以下だと死亡リスクは2.8倍になる。
予期せぬ結果だったのはインド亜大陸では肥満は死亡と関係なかったことである。これはインドでは太っていることが社会経済的地位の高さと関連するためだろう。
Association between Body-Mass Index and Risk of Death in More Than 1 Million Asians
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1010679
(特に新しい知見というわけではないが、メタボ検診は死亡率を減らすためではないらしいことを再確認。)

Review highlights need for more education and guidance on CAM use in midwifery
23-Feb-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-02/w-rhn022311.php
Journal of Advanced Nursingに発表されたレビューによればマタニティケアにおいて補完代替医療がより一般的になっているが、その利用については正式な教育やガイドラインが必要である。また患者、医療従事者とのコミュニケーションの改善や協力が必要である。
オーストラリア、カナダ、米国、英国mどいつ、ニュージーランドイスラエルのマタニティケアの専門家へのインタビューや調査のレビュー。近年CAMの使用が増加していることは間違いない。最近の調査ではカナダとニュージーランドの343人の助産師のうち72%がCAMを薦めている。最も多く紹介しているのはホメオパスで51%、鍼が50%、ナチュロパス48%、カイロプラクティック36%、マッサージ31%、オステオパス20%。ドイツでは調査対象の381の産科の1つを除く全てが何らかのCAMを提供しており、鍼が97%、ホメオパシーが93%、アロマテラピーが77%。アメリカでは227人の助産師の78%がCAMを使用しており89%がCAMプラクティショナーに患者を紹介している。多い順にハーブ85%、薬理/生物治療82%、精神身体介入80%など
Attitudes and referral practices of maternity care professionals with regard to complementary and alternative medicine: an integrative review.
Adams et al.
Journal of Advanced Nursing. 67.3, pp472-483. (March 2011). DOI: 10.1111/j.1365-2648.2010.05510.x
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-2648.2010.05510.x/pdf
(内容をみるとCAMを使うことで助産師の自己実現欲求が満たされることが伺える)