食品安全情報blog過去記事

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NICEはアレルギーの代替検査に警告

NICE warns of alternative allergy tests
Wednesday February 23 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/02February/Pages/new-NICE-guidance-for-child-allergies.aspx
Guardianが「毛髪分析や筋の弱さなどの子どもの食物アレルギー代替検査法には根拠がないので避けるべき」と報道した。この助言は英国国立医療技術評価機構(NICE)の新しいガイドラインに基づくものであり、主に代替検査への警告について広くメディアで報道されている。このガイドラインの目的は子どもの食物アレルギーの診断と治療について医療従事者を助けるためのもので、診断手順や検査するかどうかの決定法などの詳細を含む。
報道されているように、新しいガイドラインには「代替」検査法を使用しないようにという警告も含まれる。これらには根拠がなく、制限食により子どもを栄養不良リスクに曝しお金と時間の無駄になる。

[NHS]適度の飲酒は「心臓リスクを下げる」
Alcohol in moderation 'cuts heart risk'
Wednesday February 23 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/02February/Pages/moderate-alcohol-and-heart-disease.aspx
BBCニュースが「適度の飲酒は心疾患予防に役立つ」と報道した。30年分の研究のレビューから、適度の飲酒者は全く飲まない人より14-25%心疾患リスクが低いという。このニュースは軽い〜適度の飲酒が心筋梗塞などのリスク削減と関連することをみつけたレビューに基づくものである。しかし適量以上の飲酒では結果はより複雑で、大量飲酒では脳卒中リスクが高くなる。研究者らはこれは飲酒量を制限する必要性を示すと注記している。
さらに飲酒量の増加はこのレビューでは評価していない飲酒に伴う怪我や肝臓病、ある種のがんなど他のリスクを増やすことも忘れてはならない。このため研究者らは複数の結果を同時に評価して誰にとって心血管系の利益が有害性を上回るのか同定するためのしっかりした研究が必要だとしている。
(残念ながら心疾患が少なく脳卒中の多い日本人で飲酒のメリットが害を上回ることはないだろう)