食品安全情報blog過去記事

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EFSAは新しい食品摂取データベースの使用について説明する

EFSA explains use of its new food consumption database
2 March 2011
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/datex110302.htm
EFSAはEUにおける新しい食品摂取情報源である最初の包括的食品摂取データベースの概要を発表した。新しいデータベースは食品中に存在する可能性のあるハザードのリスクを評価するのに重要な役割を果たし、EFSAのリスク評価作業における基礎的ステップである消費者への暴露量推定をより正確なものにするだろう。
この包括的データベースは22加盟国での32の異なる食事調査からのデータを含む。総計からはフードチェーンに見つかる物質の慢性及び急性暴露の速やかなスクリーニングが可能になる。データはウェブサイトで一般に公開される。この中には年齢別や食品群別のデータが含まれる。また数値は1日あたりのgやg/日/kg体重でも報告されている。また栄養摂取量評価にも使える。

  • EFSA包括的ヨーロッパ食品摂取量データベースの暴露評価への使用

Use of the EFSA Comprehensive European Food Consumption Database in Exposure Assessment
EFSA Journal 2011;9(3):2097 [34 pp.].
2 March 2011
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2097.htm
このデータベースには以下のデータが含まれる:2か国からの2つの調査による乳児のデータ、幼児について8か国8調査、子どもの14か国16調査、青年の12か国14調査、成人の2か国21調査、高齢者の9か国9調査、超高齢者の8か国8調査。

  • EFSA包括的ヨーロッパ食品摂取量データベース開発に用いられた食品分類システムFoodExの評価

Evaluation of the FoodEx, the food classification system applied to the development of the EFSA Comprehensive European Food Consumption Database
EFSA Journal 2011;9(3):1970 [27 pp.].
2 March 2011
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/1970.htm
食品摂取データベースに存在する全ての食品の分類を調和させるためのシステムであるFoodExを評価した。

  • EFSA包括的ヨーロッパ食品摂取量データベース

The EFSA Comprehensive European Food Consumption Database
http://www.efsa.europa.eu/en/datex/datexfooddb.htm
データベースはエクセルファイルで提供されている。
慢性及び急性のそれぞれg/日とg/体重/日の2種類
数値は平均と標準偏差メジアンと5、10、95、97.5パーセンタイルがある。

(たとえば慢性データでドイツの成人肉摂取量平均1日114gで魚やシーフード16.7gでスペイン成人は144.7gと64.5g、英国107.3と26.9、ハンガリーは185.7と8.8など
日本の成人だと肉類78.8g魚介類87.2g(平成19年)。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/h1225-5a.html
野菜や果物も(キノコやジュースの分類が違うけれど)かなり違っていて、日本人の食生活が「欧米化」しているなんていう主張は根拠薄弱だということがわかる。もっとも「食育」とやらには科学的根拠など重要ではないらしいので言いたい放題なんだろうけど。)