食品安全情報blog過去記事

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乳児の食事にグルテンを導入する

Introduction of gluten into an infant’s diet
Thursday 10 March 2011
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2011/mar/glutenintro
FSAは保護者らに対して約6ヶ月頃までは母乳のみで育て固形食品を与えないようにという政府の助言を再確認する。これは小麦やライ麦、大麦などの穀物に含まれるタンパク質であるグルテンの最良の導入時期について検討した専門家によるレビューを受けてのものである。
COTとSACNが乳児の食事にグルテンを導入する時期がセリアック病や1型糖尿病の発症に影響するかどうかを検討していた。これはEFSAの、乳児がまだ母乳を飲んでいる6ヶ月までの間にグルテンを導入することでセリアック病や糖尿病リスクが下がるかもしれないという意見を受けて行われた。
結果として
・13週未満にグルテン含有食品を与えることがセリアック病リスクの増加と関連するかもしれない
・3ヶ月以降いつからグルテンを導入すべきなのかについて助言できるほど現在入手できる根拠は強くはない
・現在入手できる根拠は6ヶ月より前にグルテンを導入するよう薦めることを支持できるほど強くはない
グルテンが導入された時に母乳を与えられていないとセリアック病発症の可能性が増加するかもしれない
これらの知見は原稿の政府の助言を変更するようなものではない
乳児の食事にグルテンを導入する時期についてのCOTとSACNの共同声明
JOINT STATEMENT Timing of introduction of gluten into the infant diet
http://cot.food.gov.uk/pdfs/cotsacnstatementgluten201101.pdf