食品安全情報blog過去記事

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Fiona Fox:核の脅威についてのメディアのメルトダウン

SMC
Fiona Fox: Media meltdown over nuclear threat
March 24th, 2011.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2011/03/24/fiona-fox-media-meltdown-over-nuclear-threat/
英国サイエンスメディアセンターのFiona Foxが、日本の危機についての国際メディアの反応について長い記事をブログに投稿した。
このなかで一部のジャーナリストや編集者達が、原子力関連企業と関係する科学者たちが事故の脅威をわざと小さくしていると主張していることについて記述している。
その一部
先週金曜日に日本の地震に対応してサイエンスメディアセンターは地震津波の件で公衆衛生や心理学の専門家の意見が必要だろうと準備していた。その後福島で事故が報道されると突然メディアの関心はこれだけになった。火曜日にはSMCは地震の専門家1人と核の専門家5人を記者会見に臨ませたがSMCに集まった40人もの報道関係者の誰一人として地震については質問しなかった。その後2-3日でニュースのほとんどは日本で実際におこった壊滅的被害ではなく核による「アポカリプス(黙示録)」「メルトダウン」「もう一つのチェルノブイリ」になった。
ほとんどの報道は地震のことを1つか2つに対して核施設のことを5か6伝える。核の「悪夢の」シナリオがおこったとしても、実際の壊滅的被害に取って代われたそのスピードに良心の呵責を感じる。
全文はこちら
http://www.bbc.co.uk/journalism/blog/2011/03/british-media-went-into-meltdo.shtml
事態は深刻であるがチェルノブイリではないし日本政府の対応は適切、東京のヒトにとって健康リスクは極めて小さい。なのにメディアはなぜ事実とかけはなれたことを報道し続けるのか?
核の専門家は核に親しいから事件を小さく見せようとしている、とBBCのシニアレポーターが言ったことに対して長い反論をしている。