- インド、カルナタカにおけるjowar（雑穀の一種、ソルガム）摂取と重症フッ素症
Severe dental fluorosis and jowar consumption in Karnataka, India
Chandrashekar J et al.,
Community Dent Oral Epidemiol. 2010 Dec;38(6):559-67. doi: 10.1111/j.1600-0528.2010.00564.x.
インドでは歯フッ素症が公衆衛生上の問題である。Jowarを食べる子どもはそうでない場合より重症の歯フッ素症になるリスクが2.67倍高い。
- 市販の栄養サプリメントの品質
The quality of commercially available nutraceutical supplements and food sources.
Lockwood GB.
J Pharm Pharmacol. 2011 Jan;63(1):3-10. doi: 10.1111/j.2042-7158.2010.01159.x. Epub 2010 Oct 11
レビュー。市販の栄養サプリメントの品質の低さが明らかで、医療関係者は注意が必要。
Vitamin D toxicity due to a commonly available "over the counter" remedy from the Dominican Republic.
Lowe H et al.
J Clin Endocrinol Metab. 2011 Feb;96(2):291-5. Epub 2010 Dec 1.
市販のビタミンDサプリメントの摂りすぎで高カルシウム血症になった9人の症例。
製品5mLにはビタミンD 60万IU、ビタミンA 12万IU、ビタミンE 5mgと表示されていたが実際にはビタミンD3 864,000 IU、ビタミンA 123,500 IUが含まれていた。
- 心臓胸郭部移植患者の乳酸菌プロバイオティクスの使用：浸潤性乳酸菌感染症との関連？
Lactobacillus probiotic use in cardiothoracic transplant recipients: a link to invasive Lactobacillus infection?
Luong ML,
Transpl Infect Dis. 2010 Dec;12(6):561-4. doi: 10.1111/j.1399-3062.2010.00580.x. Epub 2010 Oct 7.
HIV感染肺移植患者が乳酸菌Lactobacillus rhamnosus GGを含むプロバイオティクスを使って乳酸菌膿胸になった症例。プロバイオティクスに関連した感染症の報告数が増えている。
- 工業製品、消費者製品、食品中汚染物質、香料、水の塩化福生成物のがん原性
Carcinogenicity of chemicals in industrial and consumer products, food contaminants and flavourings, and water chlorination byproducts
The Lancet Oncology, Volume 12, Issue 4, Pages 328 - 329, April 2011
IARCモノグラフの2011年2月の会議で検討された18物質についての評価。
IARCモノグラフ101として発表される予定。
多くの物質が動物実験では十分な根拠があるが適切なヒト疫学研究がないということからグループ2Bと評価されている。例外は2-ニトロトルエンのグループ2A（職業暴露データがある）。
グループ2Bとされたのは
1-アミノ-2,4-ジブロモアントラキノン、アントラキノン、クメン、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)、ジエタノールアミン、ココナッツオイルジエタノールアミン濃縮物、ベンゾフェノン、2,4-ヘキサジエナール、メチルオイゲノール、メチルイソブチルケトン、1,3-ジクロロ-2-プロパノール、3-モノクロロ-1,2-プロパンジオール、2-メチルイミダゾール、4-メチルイミダゾール、ブロモクロロ酢酸、ジブロモ酢酸、ジブロモアセトニトリル。
このうち2-ニトロトルエン、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)、ジエタノールアミン、ジブロモアセトニトリルは以前の評価では「ヒト発がん性について分類できない」（グループ3）だった。
