食品安全情報blog過去記事

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フードチェーンの毒性学的安全性に関する常設委員会の1月24日の会合の要約

SCFCAH - Toxicological Safety of Food Chain
Summary record of 24 January 2011
http://ec.europa.eu/food/committees/regulatory/scfcah/toxic/sum_24012011_en.pdf
・ドイツのダイオキシン汚染について更新
ドイツ当局から簡単な状況説明があった。委員会はドイツの対応に満足している。ドイツの最初の農場制限は極めて厳密な予防的措置によるもので、制限された農場由来食品のダイオキシン濃度はほとんどがEU規制値以下であった。超過のあったものでもそれほど大きくはなかった。制限農場の食品は安全が確認されるまで市販されず、消費者に直ちに健康リスクはない。従ってドイツ産動物由来食品を制限することは食品安全上正当化できず、制限は不適切である。
甲殻類や頭足類の亜硫酸分析における「可食部」の定義
どこまで測定に含めるかによって結果が異なるため共通規則が必要である
ダイオキシンダイオキシン様PCBの規制値に関して
バルト海産の魚の除外やTEFの変更などに関して
・カナダ産小麦のオクラトキシンの出荷前検査
・インド産グアガムのペンタクロロフェノールダイオキシン汚染の情報更新
公的証明書を要求する新しい規制が発効してから貿易の妨げになっているという報告がある。これまでのFVO視察結果からは汚染が単発事例であるとは考えられず、適切なコントロールができているとも言えないので、今年後半に予定されている再度のFVO視察の後で見直す。
・松の実の後味
中国当局と協力して食用松の実Pinus koraiensis(チョウセンゴヨウ)と非食用松の実Pinus armandii(ヤクタネゴヨウ)を混ぜないよう規制を強化している。