食品安全情報blog過去記事

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WHOグローバルフォーラム:非伝染性疾患に挑む

WHO global forum: Addressing the challenge of noncommunicable diseases
27 April 2011
http://www.who.int/nmh/events/global_forum_ncd/en/
Global status report on noncommunicable diseases 2010
http://www.who.int/nmh/publications/ncd_report2010/en/index.html
非伝染性疾患(NCD)は高所得国に多いと思われているかもしれないが、事実はそうではなくNCDによる死亡の約80%は中−低所得国である。タバコ、運動、飲酒、食生活の4つの要因で多くの部分が予防可能である。
タバコ
タバコは直接間接に毎年600万人を殺している。2020年までには750万人、全死亡の10%にまで増加するだろう。タバコは肺がんの71%、慢性呼吸器疾患の42%、心血管系疾患の10%の原因と推定される。特に喫煙率が高いのは中−低所得国の男性である。
運動不足
運動不足による死亡は年320万人と推定される。
飲酒
飲酒による死亡は毎年230万人
不健康な食生活
野菜や果物の適切な摂取により心血管系疾患や胃がんや大腸がんのリスクが減らせる。さらに多くの人がWHOの推奨量より多く塩を摂っている。
高血圧
高血圧による死亡は年750万人と推定される
過体重と肥満
肥満による死亡は280万人
コレステロール
コレステロール濃度の増加による死亡は260万人
がんに関連した感染症
がんのうち少なくとも年200万症例は特定の感染症に関連し、特に低所得国で多い。主な感染はヒト乳頭腫ウイルス、B型およびC型肝炎ウイルスヘリコバクターピロリである
政府の介入として、直ちに採用すべきこととして
・公共の場所での禁煙
・タバコの危険性警告
・タバコの宣伝禁止
・タバコ増税
・アルコールへのアクセス制限
・アルコールの宣伝禁止
・酒税増税
・減塩
・トランス脂肪を多価不飽和脂肪に置き換える
・運動と食生活についての啓発