食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース等

  • 科学者が政府に空港のスキャナーの安全性について圧力

ScienceInsider
Scientists Press Government on Airport Scanner Safety
17 May 2011
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2011/05/scientists-press-government-on-a.html?ref=hp
空港のセキュリティー対策として導入されているX線を使ったスキャナーの安全性について。空港に導入されている機器による被曝は公衆衛生上問題ないとするFDAなどの評価に対して、UCSFとアリゾナ州立大学の研究者5人が異議申し立てをしている。
主にX線のエネルギーが小さいため体表面に被曝が集中するのが問題という主張。

Childhood Physical Abuse Linked to Chronic Fatigue Syndrome, Study Suggests
ScienceDaily (May 17, 2011)
http://www.sciencedaily.com/releases/2011/05/110516121732.htm
トロント大学の研究者がJournal of Aggression, Maltreatment & Traumaの今月号に発表する論文によると、子どもの頃に身体的虐待を経験した女性は慢性疲労症候群化学物質過敏症の発症が2倍、繊維筋痛症が65%高い。

  • 利益のある食品、あるいはそう言っているだけ

NYT
Foods With Benefits, or So They Say
By NATASHA SINGER
Published: May 14, 2011
http://www.nytimes.com/2011/05/15/business/15food.html?_r=1
アメリカのスーパーマーケットで販売されている食品には「心臓に良い」「目によい」「免疫系強化」「脳に良い」などのたくさんの魔法の効能が表示されている。それらを食べて健康になれるかといったら多分ならない。「機能性食品」はマーケティングツールで、過去10年の間にビッグビジネスになったが実際に人々が健康になったわけではない。
ダノンやケロッグのような代表的企業がFTCによる虚偽表示の申し立てに和解している。FDAも企業に対して消費者に誤解を与えるような表示はやめるよう警告している。
消費者には自称専門家ではなくFDAの情報を参照するように薦めるが、多くの消費者はただ信じたいだけである。健康的と書いてあるものを買うことで自分は良いことをしていると満足できるので。
(長いけれど良い記事。偽りの安心や満足を買うことで本当に必要なことから目を逸らす。消費者も共犯。)

Non O157 E. coli Related Outbreaks
http://bites.ksu.edu/nonO157outbreaks
一番最近の事例が日本のユッケのO111