食品安全情報blog過去記事

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食事からのカルシウム摂取と骨折と骨粗鬆症リスク:前向き縦断コホート研究

Dietary calcium intake and risk of fracture and osteoporosis: prospective longitudinal cohort study
BMJ 2011; 342:d1473
http://www.bmj.com/content/342/bmj.d1473.abstract
スウェーデンマンモグラフィーコホートの、1914年から1948年までに生まれた61433人を19年フォローした。食事は複数回の質問票で評価した。
約700mg以下のカルシウム摂取量は大腿骨骨折やその他骨折リスクの増加と関連するが、たくさんカルシウムを摂ってもさらにリスクが減ることはなさそうだ。
オープンアクセスの本文図参照
この集団のカルシウム摂取量が、最低の1/5で641mg、最高の1/5で1239mg。日本人の大半はこの最低群より少ない。(佐々木先生資料が参考になるhttp://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin596.pdf
この研究を伝える新聞記事ではサプリメントでたくさんカルシウムを摂っても意味が無いという報道が多い。