食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

Biteは科学と根拠に噛みつく

Bite gets its teeth into science and evidence
Monday 13 June 2011
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2011/june/bite5
FSAは科学と根拠に基づいているというとき、それはどういう意味か?Biteの最新号はこのことに深く切り込んでいる。
まず科学と疑似科学の戦闘シーンを示し、FSAの役割を問いかける。詳細記事ではFSAの政策を支えるリスク評価について延べ、FSAの科学者がどうやって食品の安全に関する知識のギャップを埋め、研究結果をどう現実的ガイドラインに反映させているのかについて説明している。FSAはさらに自己満足に終わらないようにチェックと挑戦が必要であることも承知している。科学に関する一般助言委員会はFSAが「正しい科学」を「正しく」使っていることを確保する。社会科学研究委員会は社会科学の利用について助言する。
Bite
Issue 05: 2011
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/publication/bitespring11.pdf
表紙が「科学の逆襲」(フェンシング。ライトセーバーではないのが残念)
・科学:我々の翼の下の風(EditorのFrank Clalmers)
英国のタブロイド紙が毎日のように食品や食生活に関する疑似科学を主張している中、科学が疑似科学との戦いにやや優性になってきていることが喜ばしい
・科学の逆襲
2月の会合で、政府の主任科学アドバイザーJohn Beddingtonが政府に対して疑似科学の致死的有害影響について警告し、科学の誤用を許してはならないと述べた。これにFSAの主任科学者Andrew Wadgeが共感しblogに「しかし政治的意図のある疑似科学と戦うのは簡単ではない」と書いている。彼の見解は科学コミュニティの見解を反映したものである。Ben GoldacreはGuardianのコラム「Bad Science」で何年もインチキ科学の主張と戦っている。科学的訓練を受けていないヒトの助言に従って行動を変えるのは危険だ。
初代FSA長官のKrebs卿のことば「リスクと不確実性を伝えることがFSAにとって重要な課題であり、これからもそうである」
ねずみ取りの罠を避ける
マリンバイオトキシンの例
・ギャップがあることに留意
公開と透明性。最も価値のあるものにお金を使え。
・燻製魚に注意
燻製魚のリステリア
・科学の健康診断
独立した助言委員会によるチェック
・科学を伝える
・誰のための価値、誰のための科学
この項目で明確に「BPAの禁止は有害だという科学的根拠に基づくものではない」と

(日本はそもそも疑似科学が敵だという認識すら持っていないのでは。政府自ら科学の誤用ばっかり。そして危機に便乗してはびこる詐欺師たちと不安を煽られる母親達、結果として必要なところにリソースが割かれず、声もあげられないほど弱っている人達から犠牲になっていく。しかしなんで物理や工学の学位でがんについて語れると思うんだろう。専門性を軽視している。無知ほどこわいもの知らずで饒舌。)