食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他ニュース

  • 記録のために Guardianの2011年7月1日の記事「発覚:英国政府はフクシマを小さく見せようとした」

Sense about Science
For the record
Response to 'Revealed: British Government's plan to play down Fukushima' The Guardian 1st July 2011
1 July 2011
http://www.senseaboutscience.org/for_the_record.php/66/response-to-revealed-british-governments-plan-to-play-down-fukushima-the-guardian-1st-july-2011
Guardianが情報公開法により入手した、ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)が日本のフクシマでの核事故後に核産業の代表者らに送った電子メールの詳細を報道している。この記事は当時伝えられていたよりフクシマの危険性は大きかったような印象を与える。
オックスフォード大学のWade Allison名誉教授は我々にこう述べた「この状況で政府が事業者とメールを交換するのもそれが公開されるのも当然だろう。しかしこれで何かを隠そうと共謀したと想像するこの記事は全くの間違いである。フクシマの放射線では誰も死んでいないし今後50年経っても誰も死なないだろう。このことはヒロシマナガサキでの被ばく者の追跡からよくわかっている。1957年のWindscaleでも誰も死んでいない。スリーマイルでも誰も死ななかった。チェルノブイリによる死者はギリシャなどでの中絶を除けば50人以下である。しかし津波で25000人が死亡した。メディアが死傷者がいないのに救急車を追いかけろと主張しているときに政府がすべきことは何か?彼らは関連企業と連絡を取り合うべきだろう。当時のメディアの嵐を考えると、過剰防衛気味だったのは理解できる。」
BBCの視点に投稿されたWade Allison名誉教授の記事
Viewpoint: We should stop running away from radiation
http://www.bbc.co.uk/news/world-12860842
3月26日時点での解説
1万人以上の死傷者や避難者を無視して誰も死んでいないしこれからも死なないであろう放射能の報道ばかりするメディアを批判し、日本もチェルノブイリの教訓を学ばず過剰反応によるミスを繰り返していると。(これは水道水の件)

Quackwatchより
The Dr. Rinse Case: An Inside Look at FDA Dietary Supplement Regulation in the 1980s
Stephen Barrett, M.D.
June 20, 2011
http://www.quackwatch.org/13Hx/dr_rinse/background.html
1960年以前はインチキ宣伝製品を積極的に取り締まっていたFDAだが、60年代から70年代にかけて何の対応もしなくなり、1976年にアミグダリンががんに効くという宣伝について起訴した1件のみ。1979年にドクターRinseというインチキ製品の摘発を試みるが阻止され警告文書を送ったのみ。その時起訴を訴えたFDAの消費者安全役員Paul Sageのメモが公開されている。当時のFDA長官Joseph Paul Hileは詐欺には興味が無かった。1980年代に違法製品が市場に溢れた。
現在FDAは対応を強化している。まだまだ改善の余地はあるがこれを知ったらPaul Sageは喜ぶだろう。

  • 携帯電話はがんの原因になりそうにない

BBC
Mobile phones 'unlikely' to cause cancer
2 July 2011
http://www.bbc.co.uk/news/health-13988882
引用しているのは英国がん研究所のレビュー
Expert Independent Panel Reviews Mobile Phone Link to Brain Tumours
http://www.icr.ac.uk/press/press_archive/press_releases_2011/21212.shtml
本文
Mobile Phones, Brain Tumours and the Interphone Study: Where Are We Now?
http://ehp03.niehs.nih.gov/article/fetchArticle.action?articleURI=info%3Adoi%2F10.1289%2Fehp.1103693
(珍しくEHPが煽る側でない)

  • 化学物質の余波:東北の地震津波の後の汚染とクリーンアップ

Chemical Aftermath: Contamination and Cleanup Following the Tohoku Earthquake and Tsunami
http://ehp03.niehs.nih.gov/article/fetchArticle.action?articleURI=info%3Adoi%2F10.1289%2Fehp.119-a290
http://ehp03.niehs.nih.gov/article/fetchArticle.action?articleURI=info%3Adoi%2F10.1289%2Fehp.trp070111
長野に住むフリージャーナリストからの報告
メディアも政府も放射性物質汚染にばかり注目していて、地震津波による東北の有害化合物汚染については情報公開も調査も行われていないという話
有害化合物の「ホットスポット」があちこちにあるだろうに、作業者や住民の健康を守るための対策がとられていない

IVF procedure 'may increase risk of Down's syndrome'
4 July 2011
http://www.bbc.co.uk/news/health-13992232
高齢のせいだけではなく排卵を促す薬物がさらにリスクを高くする可能性があるという学会発表
ダウン症候群の子どもがうまれるリスクは母親が45才だと30人に1人。
Could ovarian stimulation cause an increase in oocyte chromosome abnormalities?
3-Jul-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-07/esoh-cos070111.php