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JECFA 74回会合 要約と結論

JOINT FAO/WHO EXPERT COMMITTEE ON FOOD ADDITIVES
Seventy-fourth meeting  Rome, 14–23 June 2011
SUMMARY AND CONCLUSIONS
Issued 4 July 2011
ftp://ftp.fao.org/ag/agn/jecfa/JECFA_74_Summary_Report_4July2011.pdf
添加物
・アルミニウム:PTWI 2 mg/kg体重
NOAEL 30 mg/kg体重/日に安全係数100を採用。先のPTWI 1 mg/kg体重を取り下げ
・Benzoe tonkinensis(安息香):ADI設定にはデータが不適切。香料としての使用による健康リスクはないだろう
・ガムロジングリセロールエステル(GEGR)とウッドロジングリセロールエステル(GEWR):GEGRとGEWRについてのグループADIを取り下げ、暫定グループADI 0-12.5 mg/kg体重を設定
・トールオイルロジングリセロールエステル(GETOR):評価を完了できない
・オクテニルコハク酸修飾アラビアゴム:暫定ADI特定せずを維持
・ポリジメチルシロキサン:暫定ADI 0-0.8 mg/体重/日を取り下げADI 0-1.5 mg/体重/日を設定
・ポンソー4R:既存のADI 0-4 mg/kg体重/日を改訂する必要なし
・プルラン:暫定ADI特定せずを維持
・Bacillus licheniformisで発現させたBacillus deramificans 由来プルラナーゼ:ADI特定せず
・キノリンイエロー:2013年末に提出される毒性試験が保留のため追加の安全係数2を使い、先に設定したADI 0-10 mg/体重/日を取り下げADI 0-5 mg/体重/日を設定
・サンセットイエローFCF:先に設定したADI 0-4 mg/体重/日を取り下げADI 0-2.5 mg/体重/日を設定

青酸配糖体
ARfD:0.09 mg/kg体重(シアン化物として)
PMTDI:0.02 mg/kg体重(シアン化物として)

フモニシン
FB1、FB2およびFB3の単独または合計のグループ PMTDI :2 μg/kg 体重維持

(http://d.hatena.ne.jp/ohira-y/20101026
アルミのPTWIを若干超過したところで健康に影響するとは思えない。専門家なら基準値の設定根拠を考えてから発表して欲しいものだが多分そこまで考えてない。)