食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

ファストフード来店者の6人に1人は米国の食品表示導入後にカロリーを削減

1 in 6 fast-food customers cut calories after US food labeling system introduction
26-Jul-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-07/bmj-ois072611.php
BMJに発表された論文。
2008年にニューヨークがチェーンレストランに対してメニューにカロリー表示を義務づけた法律は小さいながらも正の影響があった。
2007年の春と2009年の春のランチタイムに11のファストフードチェーンの168店舗で成人の客のレシートとアンケート調査を行った。2007年は7309人、2009年は8489人のデータを解析した。全体として購入された製品のカロリーに差はなかった。ただしMcDonaldsでは5.3%、Au Bon Painでは14.4%、KFCでは6.4%減少していた。Subwayでは大きいサイズの宣伝をしていて17.8%増加した。
カロリー情報を利用していたのは顧客の15%で、平均するとこの人達の購入した製品は情報を見ない人達より106キロカロリー低い。
研究者らはカロリー表示は肥満対策の一部にすぎず、集団レベルでのエネルギー摂取量削減には追加の戦略が必要であると言う。「栄養情報をどう解釈して使うのかについての教育が必要である。」