食品安全情報blog過去記事

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論文

Soy Isoflavones in the Prevention of Menopausal Bone Loss and Menopausal Symptoms
Arch Intern Med. 2011;171(15):1363-1369. doi:10.1001/archinternmed.2011.330
Silvina Levis et al.
http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/short/171/15/1363
2004年7月1日から2009年3月31日まで、45-60才の閉経5年以内の骨ミネラル密度Tスコア-2.0以上の女性を無作為にイソフラボン錠剤1日200mg(122人)またはプラセボ(126人)に割り付けて2年後の骨密度を測定した。結果、差はなかった。むしろ大豆イソフラボングループの方がホットフラッシュを多く報告した。
大豆イソフラボンと骨密度ってトクホにあったような)

  • 購入者は注意−ハーブ製品には重要な安全性情報が欠けている

Buyer beware -- herbal products missing key safety information
8-Aug-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-08/bc-bbh080511.php
BMC Medicineに発表された研究によれば、店舗で販売されている多くのハーブ製品には安全に使用するために必要な重要な情報がない。安全だというイメージとは違って、多くのハーブ製品には有害影響があり、使用者の1/3は全くリスクに気がついていない。Leeds大学の研究者はよく使われる5つのレメディ(セントジョーンズワート朝鮮人参、エキナセア、ガーリック、イチョウ)の68製品を大手小売店などから購入し、その表示をNCCAMが提供している安全性情報と比較した。その結果93%が非合法であると判断された。安全性情報において許容できる範囲のものはたった3製品だけだった。

  • 子どものトイレトレーニングはいつどうやって

When and how to toilet train children
8-Aug-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-08/cmaj-wah080411.php
CMAJが医師向けに、保護者からトイレトレーニングについて尋ねられた場合にどう答えるかに役立つ現状のアプローチと根拠を提供。
トイレトレーニングについての化学的情報は意外と少ない。過去一世紀の間にいろいろな方法が行われてきた。現在は子ども中心アプローチが主流でその結果以前より遅くなっている。トイレトレーニングの開始は子どもと親の両方が準備できてから。アメリカとカナダの小児科学会では子どもが18ヶ月以上で興味を示したら始めることを薦めている。あまり遅すぎる(2や3才過ぎ)のは良くないかもしれないという幾分かの根拠がある。
どの方法がいいという根拠はない。
http://www.cmaj.ca/site/embargo/cmaj110830.pdf

  • 出生前のペット暴露、出産経路、人種が早期のアレルギーリスクの重要な因子

Prenatal pet exposure, delivery mode, race are key factors in early allergy risk
8-Aug-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-08/hfhs-ppe080811.php
Journal of Allergy and Clinical Immunologyに発表された、2003年8月から2007年11月までに1187人の新生児を追跡して生まれたとき、6ヶ月、1才、2才での血液IgE濃度を測定した研究。62%がアフリカ系アメリカ人、33%がヨーロッパ系アメリカ人で、751人が経膣出産で436人が帝王切開。屋内でペットを飼っている人は420人。結果としては
・生まれる前から屋内でペットを飼っている家の赤ちゃんのIgE濃度はペットのいない家より28%低い。
・屋内にペットがいて経膣出産の乳児のIgEレベルは屋内にペットがいて帝王切開の乳児より低い
アフリカ系アメリカ人よりヨーロッパ系・アジア系・中東系人種のほうがIgEレベルが低い。
いわゆる衛生仮説を支持する結果。