食品安全情報blog過去記事

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我々の科学

Our Science
Page last updated: 17 August 2011
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/scienceinfsanz/
FSANZのビジョンはオーストラリアとニュージーランドの人々の健康をサポートするための安全な食品の供給を確保することである。このため、FSANZは効果的な、根拠に基づいた食品基準をオーストラリアとニュージーランド政府と共同で作っている。食品のレギュラトリーサイエンスに取り組むことにより、FSANZはリスク分析の枠組みを用いて食品の規制が最良の科学的根拠に基づくことを確実なものにしている。食品の規制の有効性と適切性にとっては科学の上手な適用が非常に重要で、リスク管理における意思決定プロセスを支えるものである。
FSANZの科学戦略
FSANZの科学的作業は食品の安全性を確保し公衆衛生と消費者の安全性を確保するための基礎である。FSANZが最も質の高い科学を採用することを確保するために、我々の科学的能力を保つための戦略的アプローチの概要を示した「科学戦略Science Strategy」を履行している。FSANZが最初に科学戦略を採用したのは2006年である。科学戦略2010-2015ではもとの戦略の上に我々の科学を強化すべき新しい分野を同定している。
新しい科学戦略の主要目的は、我々の食品レギュラトリーサイエンスを、7つの重要な戦略分野の現在の及び新たな課題に対応するために位置づけることである。
1.科学的能力を増す
2.根拠の拡大
3.国際的協力
4.コミュニケーションと関係者の参加の強化
5.新しい問題を見つけて対応する能力の強化
6.食品のレギュラトリーサイエンス発展に指導力を発揮し続ける
7.成果を測定する
科学戦略をもとに毎年特定の課題を定めた実行計画を建てる。FSANZ科学戦略履行計画2010では国内及び国際関係者とのコミュニケーションの強化、新興事案の予想能力向上、アジア太平洋地域での科学的スキルと能力の強化を課題にした。
リスク分析の枠組み
食品の安全性を維持するには、新しい技術の結果食品の供給が変わり続けることや貿易の拡大、食生活の多様性や変化があるため、政府や企業や消費者による永続する監視が必要である。食品の規制機関の課題は、人々に安全な食品を供給すること、消費者が情報を与えられた上での選択をできるようにすること、人々の食品への信頼を維持すること、である。FSANZは食品のリスクを検討する場合には、広く受けいれられているリスク分析の枠組みを用いている。

  • Analysis of Food-Related Health Risks

http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/Food%20Related%20Health%20Risks%20WEB_FA.pdf
用語の使用のところ
食品に関しては安全safeという単語は、一般的に普通に食べた場合に有害影響はないだろうという合理的なレベルで確実性があるということを意味する。一部の人が考えているような「リスクがないno risk」という意味ではなく、ほとんど場合「リスクは非常に低く」、ほとんどの人にとって「許容できる」とみなされるだろうということである。
(これを上手く伝えられていないかも)

コミュニケーション戦略
1.科学的根拠に基づくリスクが低く、社会から認識されているリスクも低いもの−受動的passive:通知や関係者への警告など
2.科学的根拠に基づくリスクが低く、社会から認識されているリスクが高いもの−対応的responsive:表示など選択肢を与える
3.科学的根拠に基づくリスクが高く、社会から認識されているリスクが低いもの−教育的educative:啓発キャンペーンなど
4.科学的根拠に基づくリスクが高く、社会から認識されているリスクが高いもの−積極的Proactive:メディアや関係者を巻き込んで早期から