食品安全情報blog過去記事

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ジメトエートの一時停止提案

Proposed suspension of dimethoate
22 August 2011
http://www.apvma.gov.au/news_media/news/2011/2011-08-22_dimethoate_review.php
ジメトエートのレビューの一環として、APVMAは最新残留農薬食事リスク評価(2011年8月22日発表)を完了し、多くの作物での使用が今年1月に設定した健康基準を超過することを発見した。
評価では、一部の推定摂取量が健康基準より高く、短期の食事リスクから消費者を保護するための安全性マージンを小さくしているが破ってはいないと結論した。
このためAPVMAは暫定規制として、さらなる評価が完了するまでジメトエート製品の一時停止を提案する。これにより多くの野菜や果物のミバエ処理を含むある種の園芸作物へのジメトエートの使用が禁止されるだろう。
APVMAは一時停止に向けた最初の段階としてジメトエート製品登録・認可所有者に、提案されている対応を執るべきではない理由を尋ねている。
企業や生産者にも食事リスク評価の結果に影響するような情報の提供を2011年9月13日まで求めている。
9月13日以降、得られた情報をもとに検討して適切な規制を決定する。

  • ジメトエートの食事リスク評価

http://www.apvma.gov.au/products/review/current/dimethoate.php
ARfD超過の可能性がある
2010年にジメトエートのADIが0.02 mg/kg/日から0.001 mg/kg/日に引き下げられ、新たにARfD 0.02 mg/kgが設定されたため評価を行っていた。
(急性暴露については一度にたくさん食べる量が基準になる。例えばブドウは12歳以上の場合1.011kg、オレンジジュースは1.578kg、ミルクは1.988kgになっている)