食品安全情報blog過去記事

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  • Wellness Letter

October 2011
http://www.wellnessletter.com/html/wl/wlTOC.html
脳トレ:留意点
年をとると物忘れが気になるようになり、そのおかげで脳トレがビッグビジネスになっている。本当に宣伝しているような「10年分の記憶力回復」や加齢に伴う認知機能低下を予防するのか?
観察研究では活動的生活をしているヒトのほうが健康状態が良い傾向がある。それは驚くことではないが、因果関係を見つけるのは難しい。5年前にACTIVEと呼ばれる過去最大の試験が行われ、高齢者に5週間の認知機能トレーニングをすると訓練した能力が改善するが弱いながらも効果が5年持続した。2011年のコクランレビューでは軽い認知障害のある人での記憶トレーニングに関する36の研究から、特定のスキルの向上は見られたが、授業を受けるなどの他の活動と同じ程度だった。各種宣伝文句の華々しさの割には研究はまだ初期段階である。
多くの専門家は単純に認知機能を使う活動が頭脳明晰維持に役立つと信じている。何も考えずにTVを眺めているより学習したりチェスやパズルをやったりするほうが良いだろうことに疑いはない。一部の研究ではテレビゲームでも良いことを示唆している。
特定のゲームやプログラムに高価なお金を払う必要はない。楽しくてチャレンジングなことをすればいい。それから社会的に活動的であること。
・虫歯予防
アスタキサンチン
・ツナ缶詰の水銀
・マッサージ
・セレンサプリメント

  • インドの教授が放射線による死亡で起訴される

ScienceInsider
Indian Professors Charged Over Radiation Death
6 September 2011
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2011/09/indian-professors-charged-over.html?ref=hp
デリー大学の6人の上級教授が、インド初の放射線暴露による事故死の監督責任について最大2年の服役に直面。9月2日にデリーの警察が先の学長と5人の化学部門の共同研究者を「過失致死」とガンマ線研究装置に不適切な廃棄による原子力法違反で起訴した。
ムンバイの原子力委員会は装置の適切な管理の責任は明確に大学当局にあると述べている。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20100510#p15
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20100917#p14
の続報
(オーファンソースは世界中で結構報告があるんだけど。今後もおこるだろう)

The American
Paper and Plastic: When Political Ideology Trumps Sound Science
By Jon Entine
2011年09月01日
http://www.american.com/archive/2011/september/paper-and-plastic-when-political-ideology-trumps-sound-science
世界中の科学機関がBPAの廃止を拒否している。なのになぜ政治家は無理強いするのか?
善意の法律はしばしば裏目に出る。特にそれが科学ではなくイデオロギーに導かれたメディアの熱狂により成立した法である場合には。これがBPAを巡って米国とヨーロッパでおこっていることである。
火曜日にカリフォルニア州上院がBPAを含むほ乳瓶とマグの禁止を認め、この規則は議会での最終評決を待っている。キャンペーンのおかげでほ乳瓶のBPA禁止は11州とカナダやフランスなどの一部の国で導入された。科学の話とは別に、活動家は次の標的にレシートなどの感熱紙を選んだ。グリーンピースやEWGなどの環境団体がメディアに働きかけ、6月にはコネチカット州政府がBPA含有感熱紙を禁止する最初の自治体になった。禁止は2年から4年で発効する。
内分泌攪乱の大騒ぎ
活動家達はしばしばよく知られた、しかし誤解の多い2つの事実を引用する:有害物質は時に妊娠女性や新生児に影響する、BPAは成人や子どもの90%以上の尿から検出される。しかしこの二つを一緒にするとどうなるのか?メディアが何度も主張するように、将来の母子は危険な量のBPAにさらされていているのか?BPAの実際の影響は何なのか?
BPAの代用品はBPAより情報が少ないだけで値段が高くリスクが大きいかもしれないのに。
(長い記事。日本の産総研の報告書にも言及)

  • 精子ドナー1人、子ども150人

NYT
One Sperm Donor, 150 Offspring
September 5, 2011
http://www.nytimes.com/2011/09/06/health/06donor.html?_r=1&ref=health
Cynthia Dailyとそのパートナーは7年前に精子の提供により子どもをもうけた。彼女はいつか息子がきょうだいについて知ることを望んでいた。そこでDaily夫人は同じドナーから精子供与を受けた子ども達をウェブで探してグループを作った。彼女はその人数がどんどん増えていくのを見ていて、ついに150人になった。さらに増えるだろう。彼女のグループは最大のものであるがほかに50人程度のグループはたくさんある。この事態に議論がおこっている。