食品安全情報blog過去記事

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ブルターニュでの野生のイノシシの死亡:硫化水素の可能性が高い

Mortalité de sangliers en Bretagne : l'hypothèse H2S est hautement probable
7 septembre 2011
http://www.anses.fr/PMEC00H9I0.htm
野生動物の死体が見つかったため農業省がANSESに死因の究明を求めていた。入手できるデータからは硫化水素中毒の可能性が最も高いが、このような集団死亡の原因がこれだけかどうかは確認できない。ANSESは干潟での緑藻の分解による硫化水素発生に関するさらなる研究を薦める。
ここ最近ブルターニュの一部の海岸で緑藻が繁茂している。海岸に打ち上げられて集まって腐ると硫化水素を含む各種ガスを相当量放出する。これは公衆衛生上の問題になるため、政府は2010年2月に緑藻対策5か年計画を採択した。この一環としてANSESは2011年7月に緑藻からのガス放出と近隣住民や散歩しているヒトや労働者への健康影響についての意見を公表した。
この文脈で、2011年の夏にいくつかの野生動物の死体(野生イノシシ36、ヌートリア3、アナグマ1)がMorieux海岸で発見された。これらの動物や周辺環境の調査が行われた。
Green algae: ANSES publishes its report and issues recommendations
http://www.anses.fr/PMEC0099I0.htm
対策はできるだけ早く回収して処分すること