食品安全情報blog過去記事

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ミネラルクレイに発見されたダイオキシンについての評価

Assessment of a dioxin finding in mineral clay
12.09.2011
http://www.bfr.bund.de/cm/349/assessment-of-a-dioxin-finding-in-mineral-clay.pdf
BfRはミネラルクレイを含む食品サプリメントとして販売されていた製品から検出されたダイオキシンのデータを評価した。多くの食品や飼料とは違ってサプリメントにはECや国やドイツ政府による法的規制値は設定されていない。
ダイオキシンは脂肪組織に蓄積する環境汚染物質である。日々の摂取量は可能な限り少なくするべきである。集団の一般的バックグラウンド暴露レベルをもとにすると、ダイオキシン汚染クレイの追加摂取はSCFの設定したTWIの超過につながる可能性がある。
TWIの一時的超過は、長期に渡って続かない限り許容できると考える。従ってたまに問題のクレイを食べることによる有害健康影響はないであろう。
しかしながらこの製品を長期に渡って食べたヒトについては有害健康影響の可能性はあり得る。
一般的に、BfRは不必要で避けられる追加の暴露は許容できないと考えるため、このダイオキシン汚染ミネラルクレイは販売されるべきではない。
ドイツ語で先に発表されていた意見の要約のみの英語版
ドイツ語フルバージョン
http://www.bfr.bund.de/cm/343/bewertung_eines_dioxinfundes_in_mineralerde.pdf
(ある種の地層にはもともとダイオキシンが多い。ヒトの活動のせいではない。天然だから安全、なわけないので。ミネラルクレイサプリメントなんてそもそも意味がないので。何が入っているかわからないクレイで放射能対策とか言ってる人がいるけどひっかからないように。)