食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • 論説:過度の純粋

The Daily
Op-Ed: Pure to a fault
By Trevor Butterworth Monday, September 12, 2011
http://www.thedaily.com/page/2011/09/12/091211-opinions-column-ecology-butterworth-1-2/
我々の化学物質や微生物への恐怖が我々に有害影響を与えているかもしれない
一部のみ
極微量の化学物質が我々の健康をめちゃめちゃにしているという主張が広がっている。これは主にメディアが、強欲な事業者と規制担当者の陰謀で我々の環境が破壊されてきたという考えにとりつかれているためである。確実なのはメディアが警鐘報道をすればするほど、警告を発する科学者に資金が流れ、彼らがさらに警告すべき知見を生み出し、メディアのヒステリーが加速するということである。最終的に政治家は、カリフォルニアの上院がビスフェノールAを禁止したように、対応することになる。
一度警鐘が鳴らされると、ヒマラヤほどのデータがあっても問題ではなく、それは排除されるべきものになる。
この愚行は数値に示されている。カリフォルニア大学バークレー校のCarcinogenic Potency Projectによれば、我々が暴露されている化学物質の99%は天然物で、人工のものはわずか1%にすぎない。そしてリスクが概ね同程度なら、我々の運命は、人生はどうしようもないほど有害であるか、あるいは進化の過程で有害物質とつきあえるように適応してきたかのどちらかである。最近のBPA研究の全てが示しているように、我々の身体は有害影響を残さず中和したり排出したりできる。
さらに我々は完全に清浄にはなれない。過去に我々は医学や科学により有害なものを排除してきて健康になってきた。しかし体内の微生物全てを排除することはできないしするべきでもない。

  • 小さい子どもの高位機能への各種テレビ番組の急性影響

The Immediate Impact of Different Types of Television on Young Children's Executive Function
Angeline S. Lillard, PhD, Jennifer Peterson, BA
http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2011/09/08/peds.2010-1919.abstract?sid=6b8694af-c5ed-4d04-a9d9-787be8272b5b
オープンアクセス
60人の4才の子どもにスポンジボブまたは教育用アニメ(Caillou)を9分見る、または自由にお絵かきをさせてから検査をしたらスポンジボブを見せた群が他の群より成績が悪かった。

メディアが盛大に報道
Guardian
So your four-year-old can't concentrate? He's probably been watching SpongeBob
Monday 12 September 2011
http://www.guardian.co.uk/science/2011/sep/12/spongebob-children-concentration
ヘンな実験なので批判も多数。ただし米国小児科学会はもともと子どもにテレビをあまり見せるな、2才までは一切見せるなという立場。

  • 魚油は化学療法薬を阻害する

BBC
Fish oils block chemotherapy drug
12 September 2011
http://www.bbc.co.uk/news/health-14882108
Emile Voest教授がCancer Cellに発表した論文。市販の魚油製品に多く含まれる脂肪酸ががん細胞の化学療法剤シスプラチンへの耐性獲得に寄与する可能性を示唆。がんの化学療法中の患者は魚油サプリメントを摂らない方が良いとしている。

  • フランス政府はGMトウモロコシについてEU法廷に逆らう

ScienceInsider
French Government Defies E.U. Court on GM Maize
12 September 2011
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2011/09/french-government-defies-eu-court.html?ref=hp
フランス政府は国内でのGMトウモロコシの栽培禁止を止めない立場を続ける。
木曜日に欧州裁判所(ECJ)はフランスが2008年にモンサント社のMON 810を禁止したことは手続き上不適切であったと判断した。しかしフランス環境大臣は報道機関に対してMON 810はフランスで栽培されるべきではないとこれまで以上に確信していると述べた。

  • 健康・栄養ニュース

栄養研
http://www.nih.go.jp/eiken/info/pdf/kenkoeiyonews37.pdf
抗酸化サプリメントの有効性・安全性評価
国際産学連携センター/生物統計研究室 卓 興鋼

殆どが抗酸化サプリメントの有効性・危険性を認めず、危険性を認めたエビデンスは有効性を認めたエビデンスより多い結果となりました。