食品安全情報blog過去記事

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  • 照準線上のスチレン:競合する基準が一般の人々や規制担当者を混乱させる

STATS
Styrene in the Crosshairs: Competing Standards Confuse Public, Regulators
By Jon Entine, September 14, 2011
http://www.stats.org/stories/2011/styrene_crosshairs_sept14_11.html
科学対政治−良くある化学物質が規制対象になるとき、常に議論が避けられない。十字軍と擁護者が角をつき合わせ、ヒステリーがうまれ、心は霧に覆われ、規制者はあわてふためき、たちの悪い規制ができて意味のある規制は棚上げされ、一般の人々の利益は失われる。
最新の事例はスチレンである。これは天然にも存在するが合成もある。多くの製品に含まれ、食品容器にも使われている。6月にNTPがスチレンを「合理的にヒト発がん物質と推定できる」物質と分類した。市民団体NRDCの科学者がスチレンは「アイスクリームやキャンディに入っている合成香料」と書いているがこれは天然にも多くの食品に微量含まれる。NTPの科学者はリストにいれたことはその物質がどんな微量であってもがんになるという意味ではないと述べている。NRDCやその他の消費者団体は「子ども達がスチレンに脅かされている」と主張し、「予防原則に則って」対応するよう要求している。さらの環境保護主義者達がポリスチレンがしばしば海岸などのゴミになるため、騒動に参加して食品容器への使用禁止を求めている。
特定の化学物質に「有毒」または「発がん性の可能性がある」というレッテルを貼ることには意味がない。毒性があるかどうかは暴露量による。人々にとって本当にリスクがあるものと化学物質恐怖症によるものとを区別するのはますます難しくなっている。
禁止や規制に意味があるのはそれによって健康や環境に利益がある場合のみである。

  • 中国の病院での出産戦略と新生児死亡:集団ベースの疫学研究

Lancet
China's facility-based birth strategy and neonatal mortality: a population-based epidemiological study
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(11)61096-9/fulltext
中国の、病院での出産介入戦略は、コミュニティベースの介入より大きな効果をもたらした。1996年から2008年の間に新生児死亡は62%減少し、最も成績が良かったのは都市部の病院。全ての地域で自宅出産より病院での出産のほうが新生児死亡率が相当低かった。

  • Dr Ozがリンゴジュースの安全性についての議論をかきたてる

Dr. Oz Stirs Up Local Debate Over Apple Juice Safety
September 15th, 2011
http://www.kapptv.com/article/2011/sep/15/dr-oz-stirs-local-debate-over-apple-juice-safety/
子どもたちはリンゴジュースが大好きだが、人気のあるテレビドクターがある種のブランドの製品には危険な量のヒ素が入っていると言う。テレビを見たJulie Gerberは息子にリンゴジュースを与えるのをどうしようか迷っている。Julie Picattiはテレビを信じていない。
Dr. Ozは"Good Morning America"に出演して警告し、専門家は否定している。
他にも番組の後リンゴジュースをメニューから外した学校区があるとか
http://www.medicaldaily.com/news/20110915/7206/apple-juice-arsenic-levels-controvery-dr-oz.htm