食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 子宮内BPAによるマウスの精巣への悪影響はない

No harm to mice testes from BPA in utero
22-Sep-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-09/bu-nht092211.php
Birth Defects Research (Part B)にオンライン発表された論文によれば、妊娠10-16日にマウスにEPAの許容量およびその20倍のBPAを投与したところ、どちらの用量でも生まれた子どもに異常はなかった。

GM food solutions at risk from lobbyists, research suggests
23-Sep-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-09/uoe-gfs092311.php
ヨーロッパにおいてはGM食品に反対する強力な圧力団体が人々の受容を脅かしている
EMBO Reportsに発表された論文で、著者のエジンバラ大学Joyce Tait教授は、「たくさんの飢餓に苦しむ人々がいて、気候変動が作物の収穫を脅かしているときに、GMの規制はNGOの政治的圧力ではなく根拠に基づいて行われるべきだ」と述べている。

  • ヤギが希な肺がんリスクを増加させる

Goats could increase the risk of a rare lung cancer
24-Sep-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-09/elf-gci092211.php
フランスの研究者によると、ヤギに暴露されるとある種の肺がんリスクが増加する。
ヨーロッパ呼吸器学会で発表される肺炎様肺腺がん(P-ADC)患者44人と対照132人についての疫学研究によると、ヤギとの職業的接触でP-ADCリスクがあがる。(ウイルス感染)

  • コメント:なぜ日本の寿命はそんなに長いのか?

Lancetより
Why is Japanese life expectancy so high?
Christopher JL Murray
The Lancet, Volume 378, Issue 9797, Pages 1124 - 1125, 24 September 2011
過去30年間日本はDGP比で医療費8.5%以下で世界で最高水準の長寿国だった。その成功の理由を考察している。
ただし最近の寿命の伸び率は男性ではスウェーデン、イタリア、オーストラリアより、女性ではスウェーデンより低く、このままの傾向が続けば追い抜かれるだろう。最近の日本の成績の悪化は喫煙率の高さ、BMIがやや増えた、自殺率が高くかつ増加傾向などが原因として挙げられている。経済の停滞と政治の混乱、高齢化、不適切なタバコ規制により、日本は新しい課題に対応できていないように見える。過去の成功は将来の成果を保証しない。

  • 擬陽性

Scienceより
False Positive
Science 23 September 2011:
Vol. 333 no. 6050 pp. 1694-1701
マウスレトロウイルスXMRVと慢性疲労症候群CFS)の関連を巡る矛盾について。
長い。