食品安全情報blog過去記事

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コーヒーを飲む人は「鬱になりにくい」

Behind the Headlines
Coffee drinkers 'less likely to be depressed'
Tuesday September 27 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/09September/Pages/coffee-risk-depression-women.aspx
BBCが「1日に2杯以上のコーヒーを飲む女性は鬱になりにくい」と報道し、コーヒーに含まれるカフェインが脳の化学反応を変化させるかもしれないと説明した。この話は5万人以上の女性を対象にした研究によるもので、カフェイン入りコーヒーをたくさん飲む女性ほど鬱発症リスクが低かった。カフェインレスコーヒーでは同じ効果は見られなかった。
この大規模研究には強みもあるが、いくつかの限界もあり、コーヒーが鬱を予防できるというしっかりした根拠にはならない。この結果は因果関係が逆で鬱の女性はコーヒーを飲まないのかもしれない。著者が補正を試みてはいるものの、他に家族歴やその他の要因が鬱のリスクに影響したかもしれない。全体として、この研究はコーヒーをたくさん飲む理由にはならず、カフェイン入りコーヒーと鬱リスク削減の可能性についてはさらなる研究が必要である。