- がん死亡率と飲酒の量と頻度の関連
Association of quantity of alcohol and frequency of consumption with cancer mortality
20-Oct-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-10/bumc-aoq102011.php
米国NIHが30万人以上の米国人（そのうちがん死8000以上）を調査して飲酒の量と頻度のがん死亡との関連を評価した。
全体として、軽度及び中程度の飲酒は全部位でのがん死亡リスクを増加させない。また肺、大腸、乳腺および前立腺がんとも関連しない。
一回の飲酒量が1単位から3単位になると（米国の1単位はアルコール14g）全部位でのがん死亡が22%増加する。大量飲酒のみががんリスク増加と関連する。軽度飲酒はむしろリスク低下。
Rosalind A.et al.,
Prospective study of alcohol consumption quantity and frequency and cancer-specific mortality in the US population.
Am J Epidemiol 2011; DOI: 10.1093/aje/kwr210
- アロマセラピーは有害な室内空気汚染物質を作るか？
Can aromatherapy produce harmful indoor air pollutants?
20-Oct-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-10/mali-cap102011.php
Environmental Engineering Scienceによれば、芳香性エッセンシャルオイルを用いたマッサージセラピーやスパ（アロマセラピー）は、揮発性有機化合物（VOC）や超微細粒子などのような有害な室内空気汚染物質濃度を上昇させる可能性がある。
http://www.liebertpub.com/products/product.aspx?pid=15
ここからダウンロードできる
- 運動とスポーツ増加で早期死亡リスクが最大40%削減
Early mortality risk reduced up to 40 percent through increased physical activity and sports
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-10/uov-emr102011.php
International Journal of Epidemiologyに発表された80の試験の130万人のデータを対象にしたスイスと英国の研究者によるメタ解析。
運動によるメリットは女性の方が大きい。週に150分の中程度の運動で死亡率10%削減、激しい運動なら22%、週に300分の中程度の運動なら19%、激しい運動なら39%削減。しかしWHOの推奨する。週に150分の中程度の運動よりさらに少ない運動量でも有意なメリットが観察された。著者は、どんなに少しでも全く運動しないよりは良いが、より強い運動を長くするとさらに大きく死亡率が下がる、とまとめている。
Guenther Samitz et al.
Domains of physical activity and all-cause mortality: systematic review and dose-response meta-analysis of cohort studies.
International Journal of Epidemiology 2011; 1-19
（田舎で毎日野良仕事してたから元気だった高齢者をアパートの一室に閉じこめて「避難したから安心」とか言ってはいけないんだけど。）
- 殺人と自殺が妊娠中および分娩後の女性の伝統的死因を超えた
Homicide, suicide outpace traditional causes of death in pregnant, postpartum women
20-Oct-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-10/ghsu-hso102011.php
出血や妊娠中毒などのような伝統的周産期死亡の原因より暴力による死亡が多く、しばしばパートナーとの喧嘩が原因である。
2003-2007年の17州のCDCの統計では妊娠関連の自殺が94、殺人が139。死亡率は生きて出産した件数10万件あたり4.9。
