食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

アルコールについての助言を変えるよう医師が要請

Behind the headlines
Doctors call for change to alcohol advice
Monday October 24 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/10October/Pages/alcohol-advice-royal-college-physicians.aspx
Daily Mailが、医師らが「お酒を飲むヒトは肝疾患リスクを避けたければ週に3日飲まない日を作るべき」と警告したと報道した。英国内科医師会(Royal College of Physicians:RCP)が現在のガイドラインは毎日飲んでもいいと思わせるものなので書き直しが必要だと言った、と続けている。このRCPの新しい助言は、現在のアルコールガイドラインについての下院科学技術委員会の議員に提出したものの一部である。提出されたのは諸外国の飲酒ガイドラインや1995年以降の科学的根拠をレビューしたものである。RCPは現在の英国のガイドラインの言葉遣いは、毎日飲酒することを認めているように読めると結論した。飲酒の頻度はアルコール依存症とアルコール性肝障害の重要なリスク要因である。
飲酒頻度について強調していないのは問題だとしてRCPは、飲酒の安全基準としては1日どのくらいかより週にどのくらいかを示してさらに週に2-3日は完全に飲まないとすべきことを示唆した。男性は週に21ユニット、女性は14ユニットを超えず、総量を1-2回で飲んではいけないとしている。
保健省は現時点ではガイドラインを改訂する計画はないと伝えられている。現行の助言は男性は定期的に1日3-4ユニット、女性は2-3ユニットを超えて飲んではいけない。「定期的に」とは「毎日または週のほとんどの日」と定義されている。さらに「たくさん飲んだあとは回復のために48時間は飲酒しない」とも助言している。
アルコール濫用は肝疾患やがんやその他の病気のリスク増加と関連する。