食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 消費者は自分たちが思っているほど栄養成分表示に注意していない

Consumers don't pay as much attention to nutrition fact labels as they think
24-Oct-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-10/ehs-cdp101911.php
Journal of the American Dietetic Associationの11月号に発表された、視線を追跡する装置を使った新しい研究によれば、消費者が見たと報告していることは実際に視線を与えたものより多い。参加者の33%が栄養成分表示のカロリーを見ていると自己申告したが、実際に視線がカロリー表示部分に行っていることが確認されたのは9%のみ、など。

  • 水の殺菌副生成物と有害健康影響の関連

Research links water disinfection byproducts to adverse health effects
24-Oct-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-10/uoic-rlw102411.php
イリノイ大学の科学者達がEnvironmental Science & Technologyに発表した論文で飲料水の殺菌副生成物による有害影響の細胞内メカニズムを初めて同定した。
これまで殺菌副生成物(DBPs)は600以上が発見されており、一部は有害であることがわかっていても生物学的メカニズムについてはあまり情報がなかった。EPAが規制対象にしているのはそのうち11である。Michael Plewaらはハロ酢酸(HAA)と呼ばれるクラスのDBPについて、はじめはDNAへの直接傷害を想定していたがそれは否定された。次に検討したのがグリセルアルデヒド三リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)活性の抑制作用で、このため細胞がATPを作れなくなりDNAの修復ができなくなることがメカニズムであるとしている。
(ATP作れなくなったらそれどころではないような・・)

  • 慢性腰痛にヨガとストレッチとセルフケア本を比較した無作為化試験

A Randomized Trial Comparing Yoga, Stretching, and a Self-care Book for Chronic Low Back Pain
Arch Intern Med. Published online October 24, 2011. doi:10.1001/archinternmed.2011.524
http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/abstract/archinternmed.2011.524
慢性腰痛のある228人の成人を12週間のヨガの教室(92人)、通常のストレッチ運動(91人)、セルフケア本(45人)に割り付けし12週後の状態を一次アウトカムとして評価した。
ベースラインを調整した後、12週後の効果としてはヨガはセルフケア群より優れていたが通常のストレッチとは差がなかった。
(NCCAMの資金による研究。代替療法としてヨガの人気が高まっているが、ただの運動である、とがっかりされている模様)