- 室内空気清浄化法が家庭での禁煙を促進する
Clean indoor air laws encourage bans on smoking at home
8-Nov-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-11/ehs-cia110211.php
しかし喫煙者のいる家庭の子どもの50%がいまだに暴露されている
American Journal of Preventive Medicineに発表された論文。室内空気清浄化法の導入により、公共の場所で喫煙できなくなった喫煙者が家庭でたくさん吸うようになって同居している子どもの受動喫煙が増えるのではないかという懸念があった。しかし新しい研究では強力な室内空気清浄化法は家庭でも自主的に禁煙する人を増やした。
- 乳児用ミルクに習慣的に鉄を強化することと発達の遅れが関連する
Routine iron fortification of infant formula linked to poorer development
7-Nov-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-11/uomh-rif110711.php
Archives of Pediatrics & Adolescent Medicineに発表された論文。
サンティアゴ周辺の835人の健康な満期で生まれた都市部に住む乳児を6ヶ月齢で鉄強化ミルクと鉄を加えていないミルクに無作為に割り付けた。10年のフォローアップでIQを測定した。7つのテストのうち2つ（空間記憶とVMI）で鉄強化群のほうがスコアが低かった。
- プラスチックパイプから出る飲料水−それは有害なのか？
Drinking water from plastic pipes - is it harmful?
8-Nov-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-11/niop-dwf110811.php
多くの家庭で水道にパイプ−イン−パイプシステムが使われている。飲料水用パイプは架橋ポリエチレン（PEX）でできている。このパイプは健康に有害だったり飲料水の味や匂いに影響したりするか？
これまでの国際研究ではプラスチックパイプから好ましくない味や匂いのする物質が溶出する、一部は発がん性があるといったことが示唆されていた。ノルウェー公衆衛生研究所の研究ではパイプから溶出する物質について検討し、以下のことを示した。
・PEXパイプを使った飲料水に関連する健康リスクはない
・一部のタイプのPEXパイプは長時間水がパイプの中にあると望ましくない味や匂いの原因となる
・使っていると味や匂いはなくなるが、2種類のPEXパイプでは1年後も味や匂いが残る
・新しいPEXパイから溶出する揮発性有機化合物の量は一般的に少ない。
・使っているうちにさらに減る
・製造方法と溶出に関連はなかった
水の中に検出されることが最も多い化合物は2.4-ジ-tert-ブチルフェノールとメチル-tert-ブチルエーテル (MTBE)だった。
Journal of Water and Health 9(3):483-497
